Feel Physics Backyard

HoloLensの出張授業をする会社で、教材を開発しています

電車内で語学学習 esなら原文を閲覧しながら聞くことが可能

◆ねらい

筆者は、これまでiPodによりポッドキャストを利用してきた。主な利用目的は語学学習である。

語学学習系コンテンツのニーズは高く、itunes storeにおいて「教育」にカテゴライズされるコンテンツ140のうち、大半は語学学習であり、英語、仏語、中国語、独語など多岐にわたる。

なかでも筆者が以前から利用しているのが

「English as Second Language」

である。週3~4回のペースでコンテンツが配信される。その内容は、

冒頭ネイティブがゆっくりとしたペースで会話をし、解説をはさんで、再度同じ会話を通常ネイティブが話すペースで行う

というものである。もちろん会話の英文スクリプトなども提供されており、それらはウェブサイト上で公開されている。

◆場面

毎日の通勤電車内

◆目的

esによりポッドキャストを聞く。また、iPodとは違いWebを見ることができるというesの長所を活かすため、ポッドキャストを聞きながら同時に英文スクリプトを見ることに挑戦した。

◆方法

  1. iTunesを起動し、「English as Second Language」を登録する。

    「登録する」をクリックするだけで登録され、以降はitunesを起動するたびに最新のMP3ファイルがダウンロードされる。

     

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    図:iTunesポッドキャストの登録を行う
  2. WindowsMediaPlayerにより、再生リストを作成する。

    1. 再生リストは「自動」再生リストとして作成するのが良い。「ライブラリ」のタブをクリックし、「自動再生リストの作成」をクリックすると、再生リスト作成の画面が現れる。

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      図:WindowsMediaPlayerで再生リストを作成する
    2. まずは自動再生リストに名前を付ける。ここでは「ESLPodcast」とした。

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      図:自動再生リストの作成
    3. 続いて自動化するための条件を入力する。条件をうまく設定することにより、ダウンロードされたMP3ファイルを自動的に再生リストに追加することが可能となる。

      自動化のための条件としては、タグ情報として付与されるアルバムタイトル名、アーティスト名、などを任意に選ぶことができる。

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    4. ポッドキャストのコンテンツとして配信されるMP3ファイルにもこれらのタグ情報が付与されているため、これを利用して自動化の条件を設定する。

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      図:自動化の条件設定
    5. 今回とりあげている「English as Second Language」の場合、タグ情報としてアーティスト名「Center for Educational Development」が与えられている。

      そこでアーティスト名「Center for Educational Development」を条件とすることとした。

      このように条件設定することで、「Center for Educational Development」というアーティスト名を有するMP3ファイルがダウンロードされると、自動的に再生リストに追加される。

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      図:アーティスト名を自動化条件とした
    6. もちろん同期をとるだけであれば、「自動」再生リストとする必要はなく、「自動ではない」再生リストでもかまわない。

      しかしながら、ポッドキャストのコンテンツであるMP3ファイルは定期的にダウンロードされ、ファイル数が増え続ける。そのため手動で再生リストに追加するのはいささか面倒であろう。

      ポッドキャストの聴取を継続するのであれば、自動化により手間を省くのが賢明だろう。
  3. ActiveSyncとWindowsMediaPlayerを用いて、2.で作成した自動再生リストを同期する。

    同期方法はウィルコムファンサイトなど多くのサイトで採り上げられていることから詳細は割愛するが、自動で同期を開始する設定にしておけば、esを接続すれば自動的に再生リストの同期が行われる。

    筆者の環境では再生リストはMiniSDカード内の「Playlist」フォルダにコピーされる。

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    図:同期された自動再生リスト

以上、1.~3.のプロセスによりesでポッドキャストを聴取する準備は整った。

あとはWindows Media Player MobileやTCPMPなどのソフトを用いて、esに同期された再生リストを再生するだけである。

今回はWindows Media Player Mobileで再生してみた。

 

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ところでEnglish as Second Languageのウェブサイトにアクセスすると、配信されたMP3ファイルの英文スクリプトを閲覧することができる。

筆者はesのブラウザとしてNetFrontを使用している。

 

英文スクリプトのようなテキスト主体のサイトを閲覧する場合は、画像を表示せず、ブラウズモードをシンプルブラウズまたはテキストブラウズに設定しておけば、快適に閲覧することが出来る。ポッドキャストの聴取とともにテキストの閲覧も可能であるのが、esを用いるメリットの一つといえる。

 

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◆まとめ

今回、esによるポッドキャストの聴取を試みた。PCでダウンロードしたMP3ファイルをesと同期させる手法を用いた。この手法の場合、再生リストを自動化しておくのが、増え続けるMP3ファイルをうまく同期させる要点になると思われる。語学学習などのコンテンツの場合、ポッドキャストの聴取だけでなくテキストも閲覧出来るという利点もある。

なおWindows Media Player Mobileなどのツールを長時間起動させていると、バッテリーの消費が著しい。以前紹介した予備バッテリーなどを併用することをおすすめする。