ふと思った。すべてのものにはデザイン(使いやすさ)がある。
◆掲示板
掲示板を多くの人に使ってもらうには、どうしたらよいか。mixiがその答を持っている。
やりたいこと以外の余分な機能はすべて削り、わかりにくい言葉を極力使わないようにする。そうすることで、説明を読まなくても使うことができる。説明を読まなければならないサービスを使う人など、10人に1人もいないだろう。
◆職場のパソコン
職場のパソコンを使いやすくするには、どうすればよいか。
最近はフリーで使える強力なソフトも出てきたが、たとえ有料でもメジャーなソフトを買って入れるべきだ。
例えばOpen Officeは絶対に入れてはならない。マイクロソフトのオフィスを入れるべきだ。なぜなら、使う人たちはマイクロソフトのオフィスには慣れているが、Open Officeには慣れていないからだ。
役所などでは一太郎も入れておかなければならない。なぜなら、昔から役所では一太郎が使われているからだ。「今日からオフィスを使って下さい」などと言った日には、あなたは膨大な時間をサポートに割かれることになる。
◆記念写真の配布
記念写真を配布するには、どうすればよいか。どんな写真共有サイトに置いても、ちゃんとダウンロードする人はほとんどいない。
配布側で選んでメールに添付して送っても、相手が現像できない可能性は高い。そういう相手には手渡ししかない。(ちなみにこの話はsakaさんのやり方である)
◆デザイン
こうしてみてみると、物事がうまくいくかどうかは、いかにして「相手のできることだけをさせる」ことができるかに、かかっている。
相手の人物像を具体的に4人くらい思い浮かべよう。そして、こちらがやってほしいと思っていることを、その人は本当にできるのか、考えてみよう。それが本当のデザインだ。