インターネット全盛といわれるが、私は普段ほとんどケータイメールしか使わない。
IEなどのブラウザは、接客業なので、仕事ではほとんど使わない。家で使うといっても平日はほとんど時間がない。ほとんど土日のみと言って良い。
つまり、繰り返しになるが、私は普段ほとんどケータイメールしか使わない。
でも、世の中にそういう人は多いというか、ほとんどの人がそうではないかと思う。仕事でIEなどのブラウザを使うのは知的生産者だけだし、逆に世の中には家にインターネットを引いていない家もまだ多い。
しかし皆、ケータイは持っている。今や中学生の2人に1人は持っていると言っていいだろう。そして、子供でも大人でも、ケータイメールは簡単にできる(実は大人の方が苦手)し、ちょっとした待ち時間などにできるので使用頻度や使用時間はブラウザに比べて圧倒的に長い。
なのに、世の中のインターネットサービスはブラウザ上で進化している。Ajax、SNS、CGM、SaaS、REST、API。すべてブラウザだ。なぜなのだろう。
メールの苦手な部分もある。対話的なやりとりが筆頭にあげられる。例えば銀行口座の預金残高をネットで確認したいときなどは、口座番号や対象期間、パスワード、安全性のために、いろいろな対話的やりとりが必要になる。これをメールでやるのは大変だろう。
しかし本当にこれだけのやりとりが必要なのだろうか?個人的には、次の方法でも良いと思う。すなわち、口座開設時でもその後でもいいから銀行窓口でメールアドレスを聞き、その場でメールを送信して受信を確認し、あとは毎月そのアドレスに取引明細でも預金残高でもメールで送るのだ。
必要なシステムはほとんどない。何もなくても、いちおう運用可能だ。そして、わかりやすい。毎月送られてくるメールを見るだけだ。現状のネットの残高照会の利用率が5%だとしたら(実際にはもっと低いだろう)、50%くらいまで上がるのではないか。
IBMや東芝、富士通などは、ぜひそういうシステムを提案してほしいし、銀行はそういうシステムを採用してほしい。
他にもメールにしてほしいサービスはたくさんあるが、降車駅に着いてしまったのでこの辺で。