「Arduinoポータブル」というのは、私がついさっき勝手に作った造語である。要は、Arduinoとブレッドボードを手頃な容器に入れて、持ち運べるようにしたものである。
前もって仕込みさえしておけば、あとは手軽に色々なことを試すことができるし、思いついたことを短時間で実現することもできる。実際、今日は娘のおもちゃを15分で作った。なかなか良いアイデアではないかと考えている。
具体的には、例えば私が作った以下のようなものだ。
100均容器にArduino、ブレッドボード(プロトシールドを使って省スペース化している)を収めただけのものである。もちろんこれにさらに電子部品が必要である。
下の写真は実は新幹線でArduinoをいじっているところ(ただし、このときはピンセットを忘れたのが致命的で、ジャンパを適切にさし込むことが難しかった)。
ちなみに容器は100均のこんな感じのものを使う。写真の物はジャストサイズだが、実際には電池やスイッチを取り付けるためにやや大きめにしたほうが使いやすい。
以下はJapaninoを使った自転車スピードメーターを作った時の様子。やはり100均容器を使う。USB端子用の穴は、あらかじめホットナイフ(おすすめ)やピンバイス+ニッパーであけておく。
ブレッドボードをセットし、その上にLCDモジュールを乗せる。
これを自転車に乗せて外を走ってみたのが以下の写真。
同じ容器でフルカラーLEDを使ったムードライトなんてのも作ることができる。
先日はやや大きめのArduinoポータブルを作ってみた。
イーサネットシールドを載せているので、その分、厚くなっている。さらにフタにはLCDパネルを付けた。
イーサネットシールドは、かさばるのが難点です。ここまで中身が高くなってしまうと、ワイヤ・ジャンパ線で結線してもフタが閉められない。ブレッドボード用ジャンパ線を使う必要がある。
底面はネジ止め用の穴をあけます。こういう加工作業にはホットナイフが本当に便利です。こういうやつです。
上のイーサネットシールド付きArduinoポータブルに加速度センサを取り付けている様子が以下のスライドショーです。
そして、こうやって作った加速度計をさらに発展させて、子供用のボーリングおもちゃにしたものが以下のものです。
加速度計はできていたので、スピーカーを付けてメロディを鳴らすコードを追加するだけでした。15分でできました。ベースとしてのArduinoポータブルができあがっていたからだと思います。
この方法の良いところは、喫茶店に持ち出していじくりまわせるところです。
ネットブックとArduinoポータブルだけ持って行っても、アルゴリズムを改良したり機能を増やしたり正確性を改善したりするのが、楽しいです。
さらに、小物入れにいくつかのセンサとよく使いそうな抵抗を入れて持っていけば、楽しみが広がります。ちなみに私は今、ピンセットの入る小物入れを探しています。ピンセットって微妙に長くて小物入れにはなかなか入らないのですが、ブレッドボードにいろいろさし込むのには必要ですからね。何か良いものをご存知でしたら教えてください。
みなさんもぜひ、Arduinoポータブルの世界を試してみてください。携帯ゲーム機を持ち歩くより、ずっと楽しいですよ!(笑)