2013年7月6日:チームわたがしはSweet Electronicsと名前を変え、下記ページで活動中です。
インタラクティブわたがしは進化しました!詳しくは以下のリンクをご参照ください。
インタラクティブわたがし「2」、はじめました: uessay
インタラクティブわたがしに興味を持ってくださってありがとうございます。
このページでとりあげるのは、今後の展望(妄想?)や作成者たちの苦労話と、回路図やソースコードなどの技術情報についてです。
なお、その他の展示については以下のリンクを参照してください。
今後の展望
綿菓子って美味しいし楽しいし魅力的ですよね。
チームわたがしは、魅力的なわたがしをインタラクティブにしました。3色のザラメ(英語でCrystal Sugarといいます!)をミックスします。ミックスするために、カラーセンサなどの電子部品やインターネットの情報を使います。例えば・・・
- 写真を見せると、それに近い色の綿菓子を作る(実現!)
- Twitterアカウントを入力すると、あなたのキャラに合わせた綿菓子を作る(実現?)
- 楽器を弾くと、音に合わせて・・・(構想中)
- 放射線量を検出して・・・(自粛)
我々は色センサーやTwitterとの連携する綿菓子の作成に成功しました。調子に乗って、もっと奇抜にインタラクティブなわたがしに挑戦したいと思います。世の中に溢れるAPIを駆使して、想像を絶する綿菓子を創造できたらと思います。
クリエイターたちの苦労話
と、苦労話の前にチームわたがしのメンバーをご紹介しましょうか。
@usopyon
3色ザラメ混合機をいきなり作り上げ、あとの2人をわたがしプロジェクトに引きこんでしまったリーダー的存在
@a_ono
表現に長けたプレゼンターであるとともに、チーム内の年長者として大人的ポジションをがっちりキープ
@weed_7777
何かを始める勢いだけは他人に負けない鉄砲玉的存在
こんな3人でやっております。どうぞお気軽にフォローしてください。
苦労話:@usopyon
私が作った部分の写真とかを公開します。
綿菓子機の上に置いて、ザラメを出力する部分の試作バージョンです。裏側にTAMIYAの6-Speed Gearbox H.E.というレーザーラモンHGみたいな名前のギヤボックスが3つ付いてて、260タイプのモーターをギヤ比196.7:1で回してます。「ザラメを掻き出すにはどうすればいいか?」というところから入り、回転数を幅広い範囲で設定できそうなものを選びましたが、このギアボックスの仕様に全体の構想が大きく引っ張られることになります。
上の写真のひとつ前のバージョンに、色付きザラメをセットしたところです。それまで3人でGoogle Docsで共有しながらオンラインで案を練ってましたが、渋谷ハンズで開催されたMake: in Handsを3人で見に行った際に試作機を2人にお見せできたのがひとつのターニングポイントかな、と思ってます。ちなみにこの時点でスチールの脚を使ってましたが、非常に不安定で、何度となくザラメを実験室(台所)にぶちまけてました。
@a_onoさんの作ったmbedによる制御部と接続したところです。3人が別々に作ったものを結合するために、はんだづけカフェを利用させていただいてます。このバージョンではザラメ出力部はリレー回路の入力端子だけ付けておいて、外部からキックしてもらう仕様でした。mbed design challengeというコンテストに出すためにmbedを使っていたのですが、mbedの出力が3.3vで、僕の作った部分が5vじゃないと動かないリレーを使っていたので、@a_onoさんの回路で対応してもらってます。ちなみに海外のコンテストに出したのでエントリシートも英語で書いたのですが、わたがしはCotton Candy、ザラメはCrystal Sugarというそうです。
ザラメ出力部にArduino Pro Miniを載せ、他の装置とシリアル通信できるように改造しました。外部からシリアルで「123」と文字列を送ると、ザラメ出力側が赤・緑・青のザラメを1:2:3の比率で出力するようモーターを回します。これにより、パソコンでプログラムを書いてコントロールするということがしやすくなりました。Arduinoは5vで動き、5vでリレーをキックするのですが、モーターは3vで動かしたいのでレギュレーターを入れてます。前のバージョンまで乾電池を使ってて電池ボックスが邪魔だったのでスッキリした反面、ブレッドボードの置き場所に困ってます。
ザラメ出力は最初に方向性が決まったにも関わらず、ザラメが詰まるという問題の対処には、かなりの時間がかかってます。これは詰まりやすい部分にガードを付けた試作ですが、ガード部分が大きすぎるとザラメが落ちてこないので、後に外してます。ザラメをフルイにかけ大粒のものだけ使うとか、材質を木からアクリルなどに変え加工精度を上げるとか、いろいろ考えてますが、手間と効果の戦いになってる気がします。ザラメが得意な方がいらっしゃいましたら、ご意見を伺いたいです。
そのうち、綿菓子をインタラクティブにするためにPythonで画像解析したり、Arduinoと通信するところなども追記しようと思います。
苦労話:@a_ono
自分は、綿菓子機以外の部分をやらせて貰いました。例えば、mbed
版の回路部分を作ったり、ザラメが落ちるときのちょっとした演出を考えたり(モーターをランダムっぽく回すとか)、展示パネルを作ったり。
そう言えば、みんなで作った物を持ち寄ったときに、リレーが5Vだったのでちょっと困りました。自分も今まで Arduinoがメインだったので、mbed になると今まで作ったちょっとした回路がそのまま使えないのは面倒ですね。mbed も 5V版を出せばいいのに。あ、でも、秋月の「8ビット双方向ロジックレベル変換モジュール」のおかげで助かりました。
あと、表面実装初挑戦でした。以前はんだづけカフェではんだ付けのレクチャーを受けていたのですが、その時は表面実装まではやらなかったので、ちょっと緊張。いいはんだごてが欲しいなぁ。
自分でも綿菓子機にチャレンジしたけど、結局まだ上手く動かず、他のメンバーの苦労を遅まきながら実感しました。プロの使ってる綿菓子機は偉大だなぁ。
苦労話:@weed_7777
なかなかわた菓子ができないのでこの写真をTwitterにアップしたところ、「バリを取らないとダメなんじゃない?」という鋭いご指摘を頂きました。Twitter、便利ですね。
これはわた菓子を作るのに失敗して台所じゅうに解けた砂糖をまき散らしてしまったとき。かみさんもよく耐えてくれました。
最初の回転体がうまくいかなかったので、いろんなモノを買ってきました。みかんの缶詰、美容ドリンク、ウコンの力・・・結局うまく行ったのは美容ドリンクでした。
というわけで内側から穴をあけています。苦労して作ったわた菓子機でわた菓子ができた瞬間は嬉しかったです。
これは打ち合わせ後の夕食。3人であーだこーだとおしゃべりしながら食べております。チームを組んで開発すると、こういう楽しみもあるのが良いですね。
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