Preziで小規模なプレゼンを行うことはこれまでも何回かあったのだが、今回かなり長編のプレゼンをPreziで作った。作る中で気づいたことを備忘録としてまとめておきたい。
基本
Preziの基本は俯瞰である。これに尽きる。全体像を示す。今説明している内容が全体像のどの部分になるのかを明示する。
階層構造を示しやすい、といったメリットもあるが、基本は俯瞰である。ユーモアをまじえたプレゼンには向かないが、情報伝達には向いていると思う。
酔う
最初に作ってみて再生してみて感じたのが、酔うということだった。拡大と縮小を何回も繰り返すので、気分が悪くなってくる。これは良くない。
今回の内容が階層構造になっていたのもまずかった。4段階の階層レベルがあり、上へ下へ行ったり来たりする。これが実に気分を悪くする。たとえ冗長でも2段階くらいの階層構造にするか、3段階でもなるべく大きさを揃えることで、拡大と縮小が反復されるのを避けるべきだった。
もしくは、拡大を何回も繰り返し、全体像に戻り、次の場所でまた拡大を繰り返す。それを3回ぐらい繰り返す。そういう展開が向いているのかもしれない。
遷移回数
結局、要素をなるべく拡大して、拡大と縮小の倍率をなるべく小さくしたが、次善の策だったことは否めない。要素数が多い時は、どうしても遷移の回数が多くなる。遷移の回数を減らすことも大切だろう。スライド数はせいぜい30枚くらいにしておくべきだ。
文章スライドの遷移を減らす
これは簡単だ。一つのスライドに3段落ぐらいの文章を入れ、上から説明していけばいい。3段落入れれば遷移は3分の1になる。そういう工夫が大切だと感じた。
俯瞰のレベル
試行錯誤してみたが、上位2階層を振り返りながら進行するのがわかりやすいように感じた。どういうことかというと、次のような展開だ。
- 全体像
- 要素1
- 要素1-1
- 要素1-2
- 要素1-3
- 要素1(振り返り)
- 全体像(振り返り)
- 要素2
- 要素2-1
- 要素2-2
- 要素2-3
- 要素2(振り返り)
- 全体像(振り返り)
このような感じで、上位2階層を振り返りながら話を前にすすめるのが、わかりやすいように感じた。
説明よりもスクリーンキャプチャ
Preziでは文章がくどく何回も出てくると嫌になる。文章が出る回数を減らすことが大切だ。そのためには、例えばスクリーンキャプチャの説明は口頭だけで行なって、文章には書かない。文章の回数を減らす。そういう意識が大切であるように感じた。
スクリーンキャプチャの良さ
スクリーンキャプチャは良い。わかりやすいし、リアリティがある。多用するのがよさそうだ。
まだもう少し気づいたことがあるような気がするが、今日はここまで。