ここはとあるスタートアップ企業。私は、新しい製品を決めるための課題インタビューを作っています…
私「明日のインタビューの質問項目を作りました。これで準備はバッチリです!」
先輩「んー、ちょっと待って。質問項目、見せてもらえる?」
「これですけど…」
「これはダメだよ。いいかい、インタビューでは未来のことを聞いてもしょうがないんだ」
「え、でも、この製品を買うかどうかは未来の話ですよ?」
「それはそうだけど、まだ決めていないことを聞いても、回答者はなんとなく適当に答えてしまうんだ」
「では、すでに決めたこと、すなわち過去のことを聞くんですか?でも、具体的にどういう風に聞いたらいいんですか?」
「しょうがないな。いいかい、まず1つ目の質問だけど…」
リーンスタートアップには、
顧客インタビュー課題インタビューソリューションインタビュー
の3つがあります。事前に用意した質問を、友人にアドバイスしてもらって改善しました。その結果、内容の充実した結果を得ることができました。
どのように改良して、どんな回答が得られたのか?公開できる範囲で述べたいと思います。
改善前
前提として、私の売ろうとしているプロダクトは、「顧客」がその「お客様」のために使うものです。ちょっと分かりにくいので気をつけて下さい。
以下が、私が最初に準備したインタビューの質問です:
- プロダクトをあなたの
お客様はどのように受け止めると思いますか?良いと思うでしょうか?悪いと思うでしょうか?- より価値を高めるため、プロダクトを修正した方が良いでしょうか?
- プロダクトのなくてもよい機能は、削った方が良いと思いますか?
- このプロダクトを購入するのに払ってよいと思う金額はいくらですか?
改善後
これについて、インタビューをよく知っている先輩からアドバイスを頂きました。それは、過去を聞く質問にする、ということです。具体的には以下のように変えます。
- プロダクトをあなたの
お客様はどのように受け止めると思いますか?良いと思うでしょうか?悪いと思うでしょうか?- より価値を高めるため、プロダクトを修正した方が良いでしょうか?
お客様には普段どのようなプロダクトを使用していますか?- 接客しているときに、どういうことに気をつけていますか?
お客様の反応はどうでしたか?- 良かったときはどういうときでしたか?
- そのときはどういうプロダクトを使いましたか?
- 悪かったときはどういうときでしたか?
- そのときはどういうプロダクトを使いましたか?
- 今まで接客してきて、どのような
お客様の反応が良かった・悪かったですか?
- プロダクトのなくてもよい機能は、削った方が良いと思いますか?
- 今まで、機能が多いプロダクトを買ったことがありますか?
- 使ってみて、いかがでしたか?
- 今まで、機能が少ないプロダクトを買ったことがありますか?
- 使ってみて、いかがでしたか?
- このプロダクトを購入するのに払ってよいと思う金額はいくらですか?
- 今までどのようなプロダクトを買いましたか?
- どのようなプロダクトに対しては、高すぎると感じて買わなかったですか?
- 逆に、ずいぶん安いなと感じたのは、どのようなプロダクトですか?
- 買って良かった・悪かった、と思ったプロダクトは何ですか?
結果
効果が高そうで、壊れにくい、維持コストがかからないプロダクトを買う。べらぼうに高い物は買わないけど、良いものなら数万円でも買う。1年で3,4個のプロダクトを買う。等など…
とても質の良い情報を得ることができました。先輩、ありがとうございました!