私は軽いことが大好きで、この富士通の超軽量シリーズを今まで使い続けてきました(2台保有)。
が、率直なところ、2ヶ月前にAcerのChromebookを手に入れてから、富士通の超軽量ラップトップの評価がかなり落ちました。
電池の保ち
Acerの方は電池が10時間くらい保つのですが、富士通は2,3時間しか保たないです。残電池を気にしなくていいAcerの方が気持ち的に使い勝手がいいですね。新幹線の中ではずっとアニメを見ていましたが、目的駅に着く位に充電の警告が出ました。今もこの記事を充電せずに書いています。
電池が保つ理由の一つはCPUがARMだからでしょうね。
また、Chromebookはローカルストレージをクラウドストレージと同期させる必要がない(そもそもローカルストレージがない。Acer Spin311の内蔵ストレージは32GBです)分、有利ですね。富士通はローカルストレージとクラウドストレージとの同期だけでファンが回って「おいおい何なんだ」でした。
高負荷な作業
富士通は特に開発作業をしているとファンが回りっぱなしで、コワーキングスペースなどでは周囲からじろっと見られることも。そして、充電していないと作業負荷の分だけ電池も減っていきます。
その点、Acerはそもそもファンがないようです。ラップトップが熱くなることもありません。その代わりAcerでは負荷の高い作業はできないのか、というと、これができます。
ゲーム
例えば「Cyberpunk2077」がクラウドゲーミング(GeForceNow、Stadia)で遊べます。いちおう。実際にはかなりカクカクします。が、これはサーバからのpingが遅い、つまりサーバが北米など遠いところにしかまだ立てられていないからでしょう。サーバが国内にも立ち始めたら、状況は大きく変わるのではないかと思います。
私の手持ちでは以下のようなゲームが、すでにクラウドゲーミングで遊ぶことが出来るようになっています。
スクリーン・キャプチャーして動画編集
画面録画はNimbus Captureででき、録画ファイルをDropboxに保存して、そのままクラウド上でclipchampでストレスなく動画編集できます。
高負荷な作業はローカルからWebへ
似たようなことが言われたのはだいぶ前ですね。でも予感として、これからはもっとWeb上で作業できることが増えていくのではないかと思います。
- PDF編集や電子署名
- 動画編集(アプリは2つありますが、個人的には前述のclipchampが好きです)
- 文書編集(オンライン版Word等や、Google Workspaceに入っておけばDropbox..com上でもGoogleドキュメントを使うことができます)
ができますし、Web Assemblyでバーチャル背景の処理をしているGoogle Meetのように、どんどん出来ることは広がっていくのではないかと思います。調べていませんが開発もあるていどWeb上だけで済ませてしまうことは既に出来るようになっているのではないかと思います(例えばUnity Teams AdvancedのCloud Build)。
まあ、MS Officeの使いやすさは揺るがないと思いますが。それはまた別次元の話ですね。
重さ
ちなみにAcerの重さは1.05kgで、気持ちとしてはぎりぎり許せる重さです。どうしてもギミックが入って重くなる2in1ということを考えると、かなり頑張っている気がします。
価格
富士通1台でAcerが5台買えるって、どうなの?って思います。
まあAcerも、もう少し良いカメラ、マイク、ディスプレイを積んで欲しいとは思いますが。でもタッチパネルですから、富士通より使いやすいです。指で押した方が早いとき、ありますよね。通知をしまうとき、とか。
特に2in1でタブレットとしても使えるのだからディスプレイが16:9なのは、雑誌などを閲覧するとき上下に大きな余白ができてしまい、解像度が下がって読みづらいです。iPadは4:3ですが、せめて3:2くらいにして欲しいです。
結論
と、Acerにも使いづらい点が色々あるのですが、
- 電池の安心感
- 軽い(1050 g)のに2in1
- 高負荷な仕事もでき
- しかも極めて安い
ということで、もう「ノートPCは軽ければ軽いほどよい」時代は終わったのではないかと思います。疑われる方はAcer Spin311を買ってみて下さい。4万円ですから。きっと気に入られるのではないかと思います。日本のPCメーカーには30時間保つ1kg A4ノートPC(できれば2in1)をぜひ作って欲しいです。それなら20万円でも買います。