「こ、これは便利!」「今まではとても大変だったのに!」
プロンプトの改良作業の効率をかなり改善する方法を見つけたかもしれません。
対象読者
- 生成AIのプロンプトの改良方法に興味がある方
- プロンプトの改良には時間がかかるので負担だと感じている方(バージョン管理など)
- デザインパターンなどの大きな要素をプロンプトに組み込むことにも時間がかかり、負担を感じている方
ご提案
オンラインIDE Replitでのプロンプト管理・編集
私の感想
プロンプトの改良(プロンプトエンジニアリング)に取り組むようになって、そろそろ2年。これが面倒な作業でした。とても長いプロンプトを書き換えては試し、また書き換えては試します。どんな改良を加えたのか履歴が残らないので、後から「元に戻したいけど、どう変えたんだっけ?」となることも。
そんな中で出会ったのが、Replitでのプロンプト管理・編集です。
プログラマーの方なら、Replitをご存知かもしれません。オンラインでコードを書いて、実行することもできるサービスです。これを使ってプロンプトを改良・管理すると、とても便利でした。
まず、プロンプトの改良履歴がGitで管理できるので、ブランチを切って目標に対して集中できます。「やってみたけど、酷い結果だった!」というときは、そのまま捨てることができます。
細かい編集履歴もIDE上にすべて残るので、「さっき消したところに何を書いていたっけ?」という疑問もすぐに解決できますし、その時点にファイルを戻すのもボタンを押すだけです。
とても驚いたのは、プロンプトのデザインパターンを簡単に導入できること。例えばリフレクション、プランニング、マルチエージェントコラボレーションという私の定番パターン。これを簡単にプロンプトに導入できます。
これは予想外でした。
今まではメタプロンプトのテキストを編集してデザインパターンを追加し、プロンプトを生成しては修正するという作業を繰り返していました。
この方法だと、シンプルなプロンプトに直接デザインパターンを追加していくことができます。追加したエージェントの役割を変更することや、出力の演出として使用するドラマ手法の追加も簡単です。
課題と展望
もっといろいろと改良の余地はありそうです。
Replitのチャットボットをカスタマイズしたり、これまでメタプロンプトに組み込んでいたブロックをモジュール化して、いちいちあたらしいメタプロンプトを書かなくても要素を取捨選択して追加できるようにしたり。
プロンプトエンジニアリングの世界に、新しい扉が開いた気がします。