What's this?
これが、置き時計型IoT機器「LaMetric」です。
これは、
- 時計
を表示する以外にも
- 天気や
- メールの着信、
- ニュースティッカーなど
を【受信】して表示させることができます。これらは「LaMetricsアプリ」として提供されていて、使用者は好きなアプリをアプリストアから自分のLaMetricにAddすることができます。アプリの個数は現状で50ぐらいかな。ドイツ語のアプリとかロシア語のアプリとかがあり、まだまだ未成熟です。
あとで説明しますが、LaMetricの基本方針は、本体はHTTPリクエストを投げてJSONが返ってくるのを待つだけで、そのリクエストを受けてレスポンスを返すサーバーはLaMetricの管轄外です。
Hardware
表示パネルは縦7×横30くらいのドットマトリクスで、表示できる情報量は少ないです。しかし
- 「そこがいいんだな!」というか、
- 「レトロな感じがチャーミング」というか、
- 「チープな表示に心が安らぐ」というか・・・
俺は何を言っているんだ?
ちなみに、アイコンを作ろうとするとわかるのですが、各ドットにフルカラーLEDが入っているようです。RGB各色を4ビットで指定できます。最初から入っている「天気」や「IFTTT Do」のアプリなどは小気味良くアニメーションします。この
- 今どき珍しくなったドット職人的な表示がいい
んですよね。
本体には無線LANとスピーカー(ネットラジオを流すことができます)とBlueToothも入っているようです。音声外部出力用ですかね?動作はきびきびしています。わりと電気を使っているみたいで、中にはARM Cortex-A系のCPUとフルスタックのOSが動いている感じです。
Today's Recipe
さて話は戻りますが、【受信】ではなく【送信】することもできます。ただし、アドレスを指定してHTTPリクエストを送ることしかできません。何かさせようと思ったら、リクエストを受けた側で何か処理をしなければなりません。今回はこの【送信】をやってみます。HTTPリクエストの送り先はIFTTTです。
あ、こちらが公式サイトです:
ではいきます。
#LaMetric のボタンを押すと「今オフィスを出ます」というメールが嫁に送られる。そんなアプリをつくってみましょう。 #IFTTT pic.twitter.com/k3Kw1qIO34
— 植田 達郎(Tatsuro Ueda) (@weed_7777) December 17, 2015
On LaMetric's site
「Button App」を選びます。 #LaMetric #IFTTT pic.twitter.com/t3MMoMkoEK
— 植田 達郎(Tatsuro Ueda) (@weed_7777) December 17, 2015
最初はアプリのアイコンを決めましょう。 #LaMetric #IFTTT pic.twitter.com/cYLyaWYgYh
— 植田 達郎(Tatsuro Ueda) (@weed_7777) December 17, 2015
完全にオリジナルのアイコンを作ることもできますが、今回は #Gmail のアイコンを使います。 #LaMetric #IFTTT pic.twitter.com/zpkuGXTy0z
— 植田 達郎(Tatsuro Ueda) (@weed_7777) December 17, 2015
「SELECT」をクリックします。 #LaMetric #IFTTT pic.twitter.com/wy52o2QTE4
— 植田 達郎(Tatsuro Ueda) (@weed_7777) December 17, 2015
Gmailのアイコンが表示されました。これだけでもイイ感じですよね。 #LaMetric #IFTTT pic.twitter.com/C8IaO7lRPf
— 植田 達郎(Tatsuro Ueda) (@weed_7777) December 17, 2015
表示されるテキストは「帰宅する:Return home」ということで「RETURN」にします。 #LaMetric #IFTTT pic.twitter.com/tUFZs5TIX2
— 植田 達郎(Tatsuro Ueda) (@weed_7777) December 17, 2015
最終的に #IFTTT からメール( #Gmail )を送るには、あらかじめ #LaMetric からのHTTPリクエストを #IFTTT が受け入れるようにしなければなりません。その準備のため、 #IFTTT のサイトに移ります。 pic.twitter.com/9defo1KCCR
— 植田 達郎(Tatsuro Ueda) (@weed_7777) December 17, 2015
On IFTTT site
「Create a Recipe」をクリックします。 #LaMetric #IFTTT pic.twitter.com/DK3YiFSR0j
— 植田 達郎(Tatsuro Ueda) (@weed_7777) December 17, 2015
「this」をクリックします。 #LaMetric #IFTTT pic.twitter.com/hYpsGYyoJN
— 植田 達郎(Tatsuro Ueda) (@weed_7777) December 17, 2015
チャンネルの一覧が表示されます。 #LaMetric #IFTTT pic.twitter.com/2Ie7klGd7j
— 植田 達郎(Tatsuro Ueda) (@weed_7777) December 17, 2015
テキスト入力フィールドに「mak」と打ち込むと、名前に「mak」を含むチャンネルだけが表示されます。 #LaMetric #IFTTT pic.twitter.com/Yg8Tf6l5Nx
— 植田 達郎(Tatsuro Ueda) (@weed_7777) December 17, 2015
「Maker」チャンネルをクリックします。実際には #LaMetric の代わりを「Maker」チャンネルが果たすことになります。 #IFTTT pic.twitter.com/h66ddXVZ6W
— 植田 達郎(Tatsuro Ueda) (@weed_7777) December 17, 2015
ちなみに #LaMetric チャンネルを使うやり方もあります。こちらはアクションを1個しか作れません。 #IFTTT pic.twitter.com/YrcE1l4Gdc
— 植田 達郎(Tatsuro Ueda) (@weed_7777) December 17, 2015
「Receive a web request」をクリック。 #LaMetric #IFTTT pic.twitter.com/4Rvvrr1KfR
— 植田 達郎(Tatsuro Ueda) (@weed_7777) December 17, 2015
Event Nameに「return_button_pressed」と入力して「Create Trigger」をクリックします。 #LaMetric #IFTTT pic.twitter.com/LD8ct4mnY0
— 植田 達郎(Tatsuro Ueda) (@weed_7777) December 17, 2015
「that」をクリックします。 #LaMetric #IFTTT pic.twitter.com/i75g1SkRsh
— 植田 達郎(Tatsuro Ueda) (@weed_7777) December 17, 2015
先ほどと同様にチャンネルの一覧が表示されるので、テキスト入力フィールドに「gm」と入力して絞り込みます。 #Gmail だけが残るので、クリックします。 #LaMetric pic.twitter.com/vFsHnQLga6
— 植田 達郎(Tatsuro Ueda) (@weed_7777) December 17, 2015
「Send an email」をクリックします。 #LaMetric #IFTTT pic.twitter.com/93uRPScjbo
— 植田 達郎(Tatsuro Ueda) (@weed_7777) December 17, 2015
メールの宛先と件名、本文を入力したら、「Create Action」をクリックします・・・てか、めっちゃTL汚してますよね。こんなに長くなるとは・・・誠にすいません。 #LaMetric #IFTTT pic.twitter.com/W9joFlrBaL
— 植田 達郎(Tatsuro Ueda) (@weed_7777) December 17, 2015
「Create Recipe」をクリックします。 #LaMetric #IFTTT pic.twitter.com/zwdXcGIiYl
— 植田 達郎(Tatsuro Ueda) (@weed_7777) December 17, 2015
Firing Maker Channel
レシピができました。よく見ると「このトリガーを発火させるには、このアドレスを見てくれ」と書いてあるので、そのページに行きます。 #LaMetric #IFTTT pic.twitter.com/tOxeU8NL6K
— 植田 達郎(Tatsuro Ueda) (@weed_7777) December 17, 2015
「Makerチャンネル」に接続します(省略します)。そして「How to Trigger Events」をクリックします。 #LaMetric #IFTTT pic.twitter.com/s9OkPFd3xt
— 植田 達郎(Tatsuro Ueda) (@weed_7777) December 17, 2015
すると、上のようなHTTPリクエストを送れば、Makerチャンネルが受け取ることがわかります。あとはこのHTTPリクエストを #LaMetric が送るようにすればOKです。 #LaMetric #IFTTT pic.twitter.com/FiVon7cQok
— 植田 達郎(Tatsuro Ueda) (@weed_7777) December 17, 2015
「URL to be triggered」に先ほどのHTTPリクエストを貼り付けます。イベント名は「return_button_pressed」でした。入力したら、ちゃんと動作するか「VALIDATE」します。 #LaMetric pic.twitter.com/6PFdTHuZpU
— 植田 達郎(Tatsuro Ueda) (@weed_7777) December 17, 2015
#IFTTT のレシピに戻ります。「Log」を見てみましょう。 #LaMetric pic.twitter.com/sq1vaW5YGE
— 植田 達郎(Tatsuro Ueda) (@weed_7777) December 17, 2015
すると2分前にトリガーが発火しているのがわかります。正常に動作していますね。 #LaMetric #IFTTT pic.twitter.com/uMuwFR8aLk
— 植田 達郎(Tatsuro Ueda) (@weed_7777) December 17, 2015
Publish the App
#LaMetric のサイトに戻り「NEXT」をクリックします。 #IFTTT pic.twitter.com/Evnd8y7gOc
— 植田 達郎(Tatsuro Ueda) (@weed_7777) December 17, 2015
あとは「アプリ名」「アプリの説明」を入力して「SAVE」します。 #LaMetric #IFTTT pic.twitter.com/553XJvhReD
— 植田 達郎(Tatsuro Ueda) (@weed_7777) December 17, 2015
この時点では #LaMetric アプリはDraft状態です。「PUBLISH」します。 #IFTTT pic.twitter.com/6DkqKKscmx
— 植田 達郎(Tatsuro Ueda) (@weed_7777) December 17, 2015
Install the App
それでは、できあがったLaMetricアプリをLaMetricデバイスにインストールしましょう。iPhoneアプリ「 #LaMetric 」を開き、LaMetricデバイスを選択(1つしかありませんが)します。 #IFTTT pic.twitter.com/ysyKl6xCCa
— weed_7777 (@weed_live) December 18, 2015
インストールされているアプリの一覧が表示されます。新たにアプリを追加したいので、「+」マークを押します。 #LaMetric #IFTTT pic.twitter.com/fs5q9G3aT1
— weed_7777 (@weed_live) December 18, 2015
インストールできるアプリの一覧が表示されます。先ほどつくったアプリは、まだ一般公開していない私的なアプリなので、「ALL」を押して範囲を変えます。 #LaMetric #IFTTT pic.twitter.com/D8TgLfzZS5
— weed_7777 (@weed_live) December 18, 2015
「Private」を選びます。 #LaMetric #IFTTT pic.twitter.com/IUrDwdMpC0
— weed_7777 (@weed_live) December 18, 2015
プライベートなアプリの一覧が表示されます。先ほど作った「Return Home Now」も、しっかり表示されています。「ADD」を押してインストールします。 #LaMetric #IFTTT pic.twitter.com/xRU9sjhz4Z
— weed_7777 (@weed_live) December 18, 2015
インストールしています・・・ #LaMetric #IFTTT pic.twitter.com/uBmxj8VzaD
— weed_7777 (@weed_live) December 18, 2015
「ADDED」と表示され、インストールが終わりました。ではさっそく使ってみましょう。 #LaMetric #IFTTT pic.twitter.com/CPx1g3ouGP
— weed_7777 (@weed_live) December 18, 2015
Run it!
ではいきます。 #LaMetric #IFTTT pic.twitter.com/YaNDmkkgnp
— weed_7777 (@weed_live) December 18, 2015
嫁に確認すると・・・「きたよー」。できました。ふー。良かった。 #LaMetric #IFTTT pic.twitter.com/ry2d67HY2E
— weed_7777 (@weed_live) December 18, 2015
Conclusion
というわけでお手軽(?)なLaMetricアプリ開発、あなたもどうですか?IFTTTを使えば、例えばFacebookのリストにメッセージを流したり、何かメッセージをツイートしたり、なんてこともできます。
ちなみに私は「この時計がある」ということに完全に慣れてしまいました。いつもチラッと見るだけで時間がわかります。なので、たぶん無くなると時間を確かめたいときにいつもイラッとくると思いますw
私もまだまだこのデバイスの潜在能力を引き出せていません。また機会があれば、何かアプリをつくってみたいと思います。ここまで読んで頂いてありがとうございました。