Feel Physics Backyard

HoloLensの出張授業をする会社で、教材を開発しています

子どものiPhoneでGoogleアカウントを追加しようとすると「Googleアカウントにログインできませんでした」と表示されて追加できない

結論

できれば、

子どものiPhoneに年齢を正直に入れない

もう遅ければ、

Googleアカウントを新規作成し、年齢は成人用のものを入れて、iPhoneのアカウントに追加する。成人したら年齢を直す。

理由

(弊社とまったく関係ないのですが、まとまった記事がなかったのでシェアします)

よく見ていくとAppleGoogleの水面下でのせめぎ合いが見えてきます。

まず、子ども用Apple ID被保護者用Googleアカウントを完全に(hoge@icloud.comhoge@gmail.comであっても)排除します。

つまり、子どもはGmailGoogleカレンダー等を使うことはできません。これは困ります。

では成人Gmailアドレスならどうかというと、子ども用Apple IDはWebから作成できません。つまり子ども用Apple IDをhoge@gmail.comのようにすることはできません

では子ども用アカウントをhoge@icloud.comでつくり、そのiPhoneに成人用Googleアカウントを接続しなければならないのか?

子ども用Apple IDのメリットは?

ところが、そもそもはペアレンタルコントロールしたいわけですが、Apple IDを子供用アカウントとして設定する(iOS12から可能)メリットは、

  1. 保護者のiOSバイスからスクリーンタイム制限をリモートで変更できる
  2. ファミリー共有(GPS場所共有、他)が自動的に設定される

だけのようです。

普通の(成人用)アカウントのiPhoneに対して

  1. パスコード付きのスクリーンタイム制限(子ども用の方。自分用は自分で制限を解除できるため)をかける
  2. ファミリー共有

は普通にできます

要するに、こういうことです


最初に子どものiPhoneをセットアップするときに正直に子どもの生年月日を入力しても、保護者のメリットはほとんどなくて、さらにGoogleの被保護者アカウントは排除されてしまう。


Appleさん、これってどうなんでしょう?

では、Andoroidを使うのか?

Androidは、OS自体にはペアレンタルコントロール機能はなくて、ペアレンタルコントロールアプリ(iOSAndroid)をインストールします。

できることはだいたい同じようですが、こちらは保護者アカウント→被保護者アカウント(ただし成人でも可)でないとだめのようです。また、iOSのような子どもアカウントの排除はないようです。

ただし、そもそもが後付けなので、例えばペアレンタルコントロールアプリはブラウザはChromeしか制限できません。ペアレンタルコントロールを前提に作られているiOSとは階層が違う、ということなのではないかと思います。

ちなみにGoogleのファミリー共有(というか、Google One)の特徴的なメリットは:

  1. Google Driveのストレージ容量をシェアできる
  2. Google Keepのメモを手軽に共有できる(けどiOS13でとても強化されたメモ、リマインダーはAndroidから共有できない…なるほど)

…要するにGoogleさんは、寛容だが頼りない…

最終的な結論

子ども用スマホは(現時点では)AndroidよりもiPhoneを使い、年齢は成人のものを入れておいて、成人したら直すのが良い

ええっ、もう子ども用iPhoneに正しい年齢を入れてしまいましたか?

そういう方は

Googleアカウントを新規作成し、年齢は成人用のものを入れて、iPhoneのアカウントに追加する。成人したら年齢を直す。

…正直者は損をする?(今は)

コロナウィルスの休校のあいだの勉強スケジュールを家族で共有したかっただけなのですが…ふー。