複合現実とは、実際の視野に仮想の映像を重ねて見ることができる技術で、例えば脈動する心臓を首を動かして上下左右から眺めることができます。まずはHoloLensの開発環境をセットアップしましょう。
注意 2017年7月26日現在、HoloToolkitはMRDesignLabに統合されました。
MRDesignLabを使って下さい。
導入方法は下記をご参照下さい。
オオサカプログラミングスクールさんが開催してくれました。
【オオサカプログラミングカフェ】 さまざまな境遇のエンジニアやデザイナーが、会社等の所属を超えて1つの場に集まり、もくもく開発します。 技術的な相談はもちろん、起業・転職・確定申告等のご相談やバックアップもさせて頂きます。
[FBのみ] https://www.facebook.com/osaka.prg.cafe/
【オオサカプログラミングスクール】 エンジニアやデザイナー、クリエーターの皆様のスキルアップを目的に、 勉強会やハンズオンセミナーを行っています。
今回の会場です(今回の会場=オオサカプログラミングスクールの拠点というわけではなく、企業の会議室、コワーキングスペース、大学、公共施設など、授業の目的や参加人数に応じて都度お借りしている状況だそうです):
Post from RICOH THETA. - Spherical Image - RICOH THETA
複合現実とは?
詳しくは以下の記事に書いてありますが、実際の視野に仮想の映像(3Dモデル)を重ねます。自分で移動することでその複合現実の世界をその仮想の映像を上下左右からからながめることができます。実際には工場の点検支援や遠隔手術などで利用が始まっています。
具体的に仮想映像を作った動画をいくつかご紹介します:
Bone and Skin Rendering of a full Abdominal CT Scan on Hololens
Red Arrow - Synchro Hololens interactive Model
このように、実際の視野に仮想の映像(3Dモデル)を重ねます。自分で移動することでその複合現実の世界をその仮想の映像を上下左右からからながめることができます。
HoloLensとは?
HoloLensとはMicrosoftが開発したHMD(ヘッド・マウント・ディスプレイ)です。HMDの中にWindows10搭載の小型のPCが乗っており、視野の空間学習やアプリケーションの実行を担当します。複合現実の描画を担当します。HoloLensでは目の網膜に映像を照射することで複合現実の視界を実現しています。
遅延はほとんど感じないのが素晴らしいです。けっこう良いスペックのマシンがHoloLensには載っているようです。
HoloLensアプリの開発ってどうやるの?
昨日実際にやりましたので、以下、説明します。
なお、当日の前にいくつかHoloLens開発のページを見て「あれの前にこれをインストールしなければならない」などと書かれていて少しビビっていたのですが、当日はほぼ一発で動きました。だいぶ環境がこなれてきているようです。
環境
- MacBook Pro 2013
- Parallels 12
ParallelsはMacの上に仮想マシンを起ち上げ、Windows10などを動かすソフトです。これは挑戦でした。「Parallelsでも動く」という記事は一度だけ見かけたのですが、結果的に動いて良かったです。
ソフトウェアは
- Unity(作業のほとんどはこっちでした)
- Visual Studio 2015 Community
を使いました。
なお、HoloLensアプリの開発は実機上でなくともエミュレーター上でやることができます。この場合、オフィスやリビングのような空間がいくつか用意され、そこにモデルを配置することになります。床や壁の空間学習などもできます。ただし、エミュレーターが重いためVR ReadyなPCが望ましいです。また、エミュレーターは内部でHyper-Vを使っていますので、Windows 10 Proffesionalでないと動かすことができません(Windows 10 Homeはダメ)。
さらに、少数派だと思われますが、MacのParallels上ではHyper-Vは動かないそうです。Parallelsの仮想マシンにエミュレーターを入れたいところですが、今のところHyper-Vとセットで配布されているようで、無理そうです。
記事の流れ
- まず、HoloLensのチュートリアルのページに沿った開発手順を説明します。
- その後、ハンズオンのときの開発手順を説明します。こちらは当日のデータを持っている方々だけが参考になります。
続きます。