Feel Physics Backyard

HoloLensの出張授業をする会社で、教材を開発しています

中国製のタブレットを買ってみて、いろいろあって、最後には愛着がわいてきた

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主な想定用途はKindleでリフローされない雑誌などの読書である。

この記事は、風呂でiPhoneで書いた文章を中華Padに貼り付け、冒頭の要旨の部分をチマチマとソフトキーボードで打ち込んでいる。ハッキリ言ってiPhoneの方が5倍は速い。主な原因はソフトキーボードがキーを押すたびに一瞬待たなければならないためである。だがまあ、この中華Padにも愛着がわいてきた。いろんな苦楽を共にしたからである。そんな苦労話を語ってみたい。しかしこのスクリーンキーボードはどうやったら改行できるのだろう…(仕方ないのでコピペしている)

Atokをインストールすると、改行できるようになった。キーボードのレスポンスも良くなった。

正直言うとめんどくさかったので、アマゾンで探した。

下から見るレビュー

各製品にはユーザレビューがついているのだが、5のようなユーザレビューの高い部分は信用できない。ユーザレビューが信用できるかどうかは、レビュー者の名前をクリックして他の製品に対してどういうレビューを行っているかを見るのが良い。やらせのレビューは他の製品に対してレビューをしていない。個人的には、ユーザレビューが1の意見を見て決めるのが良いと思う。実に赤裸々な体験談が綴られている。

安価なウィンドウズのタブレットを探してみたが、7インチのものは1種類しかなかった。ユーザ評価は悪かった。8インチのタブレットは3種類位あったが、こちらもちゃんとユーザレビューを読むと、評価が悪かった。中華Padは落とし穴だらけで、ある程度まともに動きそうなものはほとんど見かけられない。ちなみに、価格は10,000円ちょっとから15,000円程度だった。結局、10インチのタブレットを20,000円で買うことにした。

タッチ精度

最初はiPadのようにタブレットを指で使っていたが、どうも押す場所と反応する場所がずれているのか、誤タッチが多くストレスが溜まったので、静電容量式のタッチスクリーンに対応した充電式のスタイラスペンを購入して使うことにした。

スタイラスペンを使ってみて分かった事は、タッチした点と反応している点が5ミリ位ずれているということ。このずれは、コントロールパネルのタブレットの調整に関する項目からキャリブレーションすることができる。丁寧にキャリブレーションすると、かなり正確にポイントすることができるようになる。これは絶対に!やっておいた方が良い。

iPhoneiPadは素晴らしいと思う。タッチすればタッチしようと思ったところにタッチできる。これだけ言うと、何を当たり前のことを言っているんだ、と思われるかもしれないが、それが安価なウィンドウズタブレットでは通用しない。キャリブレーションの方法を自分でネットで調べて実行しなければいけないのだ(以前触ったSurface ProやSurface Bookはきちんとキャリブレーションされていた。出荷時に一つ一つ合わせているのだろうか)。

少ないディスク

さて、Fall Creator’s Updateを入れてから他のアプリを入れようとすると、ディスク容量がないと言われた。ディスクの使用内容を調べるアプリを使ってみるとWindows.oldというフォルダーが20GB近くとっている。使用可能なディスク容量は全体で45GBていどで、諸事情でVisual Studioもインストールしていたので、完全に満杯になっていた。

最初はエクスプローラから削除しようとしたが、他のプロセスが邪魔してぜんぜん削除することができなかった。そこでネットを調べたところ「ディスククリーンアップ」というアプリを使うとシステムに関与しているファイルも削除することができるということがわかった。これも、普通に使うのではなく、システムファイルも対象にするというオプションを選ぶなければいけない。どんだけ手がかかる赤ん坊だ。

タッチペン

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タッチといえば、スタイラスペンによる画面への書き込みについても言及しておかねばなるまい。例えばEdgeは表示しているWebページにフリースタイルで書き込めるのが売りである。

結論から言うと、全然だめでした。まず、スタイラスペンが走り出すときに、その走り始めを感知するまでに若干間があきます。そのため、書こうとした文字はボロボロになってしまいます。

この若干の間は、設定をいじることでなくすことができるのですが、それでも特に円を描くような動作をすると全然認識してくれずに潰れてしまいます。高価なウィンドウズタブレットではちゃんと認識してくれるのでしょうか。そういえばSurface Bookはきれいに書けていたなあ。表面の材質が全然違うのかな。

拡大縮小

iPhoneiPadについて触れたので、ついでに話しておくと、ピンチイン、ピンチアウトで画面がスムーズに拡大縮小されるのは当たり前と思ってはならない。あんなにスムーズに拡大縮小できるのはiPhoneiPadだけである。中華Padの拡大縮小は絶句ものである。

Kindleで雑誌を読んでいるとする。ちょっとページを拡大してみたいなと思ってピンチアウトすると、何も反応がない。2秒ぐらい経つと、思い出したように画面が広がる。ちなみに広がるのはアニメーションしながらではなくて突然ガッと不連続に広がる。これでまだ狙ったサイズに広がるならいいが、広すぎたり足りなかったりする。結局、何度か拡大縮小繰り返すことになる。ストレスがたまる。

雑誌の縦横比

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タブレットの縦横比も注意しておいた方が良い項目だ。私は10インチのタブレットを買ったのだが、昔からある10インチのiPadと同じようなものを想像していた。私はdマガジンで雑誌を読むのが好きなので、この新しく買ったタブレットで雑誌を読むことを楽しみにしていた。

しかしこのタブレットは縦横比が16対9で雑誌を読もうとすると上下に真っ黒いスペースが大きくできてしまう。そして雑誌自体は豆粒のような字で表示されてしまう。がっくりである。16対9の画面で雑誌を読もうと思ったら13インチは欲しいと思う。

長いアップデート

他にも、細かい話かもしれないが、なぜかアップデートにものすごく時間がかかる。届いたタブレットに電源を入れるとアップデートが始まり、半日くらいかかってようやく使えるようになった。その後もいくつかアップデートやコンポーネントのダウンロード+インストールを行なったが、とにかく遅い。1%進むのに1分くらいかかったりする。アンテナがショボいのだろうか。CPUの遅さがインストール作業の足を引っ張るのか。謎である。

ボタンの反応速度

ちょっとしつこいが、iPhoneiPadではボタンをタップすると即座に反応が返ってくるが、ウィンドウズタブレットでは短くとも0.5秒待つのがデフォルトである。これは、ウィンドウズを使っていて例えば実行ファイルをダブルクリックした後はアプリケーションが立ち上がってくるまで待つしかないのと同じ感覚である。

まぁ、iPhoneiPadではヒューマンインターフェイスガイドラインでレスポンスが何秒以内に返ってくるべきであるということが明記されているし、アプリ審査が行われているので、極端に時間がかかると言う事はないのだろう。

しかし。しつこくて申し訳ないが、安価ウィンドウズタブレットでは標準アプリや設定画面のサブメニューを開くのにさえ反応が返ってくるまでに待たされる。おそらくウィンドウズの思想として、ユーザの満足度よりも開発のしやすさを優先させたためだと思われるが、ちょっと我慢の限界を超えている気がする。

ソフトキーボード

心配していたのが、ソフトキーボード入力である。ソフトキーボード入力はiOSでも鬼門で、キーボードが立ち上がったときにアプリケーションの画面を適した位置に持ち上げるのはなかなか大変である。

これに関しては、ウィンドウズタブレットはなかなか健闘していて、ストレスを感じなかった…と言えば嘘になるが(日本語入力と英字入力がどう切り替わっているいるのかは未だによくわからない)、ちゃんとせり上がるのはなかなか良かった。

ただしウェブの画面に文字入力をする時は画面が全然頭に上がらず完全にキーボードに隠れ、もう頭の中で何が入力されているかを想像しながらキーボードをたたく必要がある。これはちょっとひどいと思う。それともEdgeではせり上がるのかな?筆者はChromeを使用している。

※その後、ソフトキーボードを画面下から分離することができた。

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終わりに

まぁしかし正直なところを言うと、手がかかった分だけ愛着が湧いてきたかもしれない。ずれていたタッチはピッタリになったし、システムは完全に新しいバージョンのものに入れ替わった。操作も慣れてきた。今もこうして使っている

しかし、これだけあれこれ苦労していると、Chromebookが気になるのである。「タッチ対応で買ってすぐ使えて安い」というのが売り文句らしいが、実際のところ、どうなのか。気になる。

と思ったら

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同じタブレットAndroidも載っていたので、当初は使う気はなかったが、使ってみるとこれが非常に良い。

タッチ

同じハードウェアとは思えないほどタッチの感度が良く、iPhoneiPadのようにパチパチと入力することができた。ポイント位置の精度もまったく違和感を感じない。

アプリ

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「dマガジン」と「Kindle」を入れてみたが、iPadのように快適に使うことができる。何だったんだ俺の努力は。嗚呼。そういえばAmazonのレビューで他のタブレットに関して「Windowsはまともに使えないがAndroidは快適に使うことができる」というものがあったが、こういうことか…

再び終わりに

なんとも複雑な気持ちである。正直なところAndroidは大変がんばっているように感じた。大変使いやすい。Windowsは最初がとても大変だった。もうちょっと市場努力をした方がいいんじゃないか?なんだか市場から見捨てられつつあるような…

個人的にはAndroidまで手を出すと大変かなと思って今まで手を出さなかったのだが、ここまで利便性が違うと使わざるを得ない。これでAndroidの本とか買ってくると、今度はAndroidスマホが欲しくなるんだろうなあ。

Windowsタブレット…どうするの?