ママ「ねえパパ、あなたフォトブック作れるでしょう?
私たちの1年分の写真をフォトブックにしてバーバ、ジージにプレゼントできないかしら?」
パパ「まかせなさい!」(よしよし、ここで家族貢献しておこう)
私はこれまで7年間、毎年、年間フォトブックを作って、義父と義母に贈ってきました。子どもたちが成人して家を離れたとき用に子どもたちの分も作っています。大きくなったとき、自分の写真が0歳の時から残っていると、良いと思うんです。結婚したら相手も見るでしょう。
写真数は数百枚で、ソフトカバーのものもハードカバーのものも作りました。いつもうまくいくわけではなく、いろいろと失敗したこともあります。そういったことも含めて説明します。適度にラクをしつつ、年間フォトブックを作ってみて欲しいと思います。
フォトブックを作るサービスはいくつもありますが、10個、値段から機能まで比較しました。そして作業の進め方:サイズはどれくらいが良いのか、カバーはソフトかハードか、写真をどう並べるか。具体的に説明します。
すいません、目次がものすごく長いです。
- モチベーション
- サービス選び(10個)
- 作り方(Appleを例に)
- おわりに
- 関連リンク
モチベーション
「サービス選びからじゃないのかよ!」と突っ込まれそうですが、重要なことなので最初に述べます。
フォトブックで年間フォトブックを作るのは大変です。「写真の整理は大変だし、整理しても本当に見るかわからない」のではモチベーションがもちません。しかし、ちゃんと整理して年間フォトブックにまとめれば家族はとても喜びます。以下は、我が家に年間フォトブックが届いたときの家族の反応です(30秒)。
また、訪れた友人に見せると良い話題になります。
つまり、つくる甲斐はあるのです。私は、2010年から毎年1冊ずつフォトブックで年間フォトブックをつくっています。
サービス選び(10個)
年間フォトブックを作るとして、フォトブックを作るサービスはいろいろあります。ここではフォトブックを作るサービスを10個、比較してみましょう。それぞれのサービスには、安価/高価、ブックサイズが小/大、編集時の自動レイアウト可/否などの特徴があります。
この記事では年間フォトブック、1年間分のフォトブックのような、大きめのものを作る視点で評価してまとめました。
一覧表
サービス名をクリックすると該当の説明に飛びます。
価格で並べています。
サービス名 | サイズ | 項数 | 枚/項 | 総枚数 | ▼価格 | 流し込み | 顔認識 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
TOLOT | 文庫本縦 | 64 | 1 | 60 | 500 | - | × |
ネットプリントJ | A4 | 46 | 4 | 200 | 800 | ○ | × |
シマウマ・プリント | A5縦 | 144 | 2 | 300 | 1,000 | - | × |
PhotoPresso | B6縦 | 204 | 1 | 200 | 6,000 | - | × |
BookWright | A4 | 240 | 4+ | 1000 | 8,000 | △ | × |
Online Photo Books | A4 | 240 | 4+ | 1000 | 8,000 | △ | × |
Lightroom | A4 | 240 | 4+ | 1000 | 8,000 | ○ | × |
FUJIFILM | A4 | 48 | 6+ | 300 | 10,000 | ◎ | ◎ |
Apple | A4横 | 100 | 4+ | 400 | 13,000 | ◎ | ◎ |
マイブック | A4 | 100 | 4+ | 400 | 22,000 | △ | × |
※この記事を書いた後にSnapfishという以下のサービスを見つけました。英語ですが、流し込みもできて枚数に応じてレイアウトもでき、雰囲気もオシャレなので良さそうです。元気があれば2016年度の年間フォトブックはこのサービスを使って作ろうかと思います。
下のように運動会を抽出したりしています。日付でまとめているのかな?
サービス選びの目次
格安フォトブック
格安フォトブックサービスです。格安フォトブックは長期保存に向かないことがあります(経験談)。時間が経つとページが外れたり、のり付けの背表紙が折れたりします。
TOLOT
ポケットに入りそうな文庫本サイズのかわいいフォトブックです。写真は60枚ちょっとしか入りません。たぶん100枚入らないフォトブックは、これだけでしょう。年間フォトブックに使うには枚数をだいぶ絞らなければなりません。
仕様
項目 | 内容 |
---|---|
サイズと向き | 文庫本・縦 |
最大ページ数 | 64 |
1ページに何枚の写真を配置できるか | 1 |
カバーの種類 | ソフトカバー |
価格 | 500円 |
編集・入稿方法 | スマホアプリ |
連携写真サービス | なし |
流し込みできるか | 1ページ1枚 |
顔認識して配置しているか | 不要 |
ホームページ | http://tolot.com/ |
編集画面
コメント
- ホームページはオシャレです。全体的に品位を感じるサービスです。
- スマホアプリしかありません。割り切っているようです。サイズも1種類だけ、配置も1ページ1枚、価格も最安と、全体的にミニマリズムな感じがします。
- 2回発注したことがありますが、写真の枚数が固定なので、写真を入れていくと最後になって「うお、足りない」「うお、入りきらない」ということが起きます。あらかじめ計画を立ててから作る必要があります。
- 仕上がりはギリギリOKという感じでした。値段を考えると、コストパフォーマンスは良いと思います。
- 全体的に仕事が丁寧です。入稿した写真を一枚一枚確認して作っている感じがして、好感が持てました。でも64枚固定はきついなあ。
ネットプリント・ジャパン
サイズはA4と大きいのですが最大ページ数が46ページしかないので、写真は200枚弱しか入りません。したがって年間フォトブックに使うには枚数を絞らなければなりません。
仕様
項目 | 内容 |
---|---|
サイズと向き | A4縦、A4横、正方形 |
最大ページ数 | 46 |
1ページに何枚の写真を配置できるか | 4 |
カバーの種類 | ソフトカバー、ハードカバー(+500円) |
価格 | 800円 |
編集・入稿方法 | ホームページ、スマホアプリ(後述) |
連携写真サービス | なし |
流し込みできるか | ○ |
顔認識して配置しているか | たぶん× |
ホームページ | https://book.netprint.co.jp/ |
編集画面
Windowsアプリ
スマホアプリ
コメント
- スマホアプリもありますが、1ページに1枚しか写真を配置できないようです。
- それにしても、とても安い割に多機能です。試しに作ってみるには良いのではないかと思います。
シマウマ・プリント
サイズが最大でA5とやや小さいです。写真も300枚弱しか入りません。したがって年間フォトブックに使うには枚数を絞らなければなりません。
仕様
項目 | 内容 |
---|---|
サイズと向き | A5縦 |
最大ページ数 | 144 |
1ページに何枚の写真を配置できるか | 2 |
カバーの種類 | ハードカバー |
価格 | 1000円 |
編集・入稿方法 | Windowsアプリ、スマホアプリ |
連携写真サービス | Instagram、Facebook |
流し込みできるか | ○ |
顔認識して配置しているか | たぶん× |
ホームページ | https://www.n-pri.jp/photobook/ |
編集画面
Windowsアプリ
スマホアプリ
コメント
- スマホアプリで編集することもできます。PCが苦手な方でも作りやすいかもしれません。
- Instagram、Facebookと連携できるのが大きな特徴です。先進的ですね。それらのサービスに写真をどんどんアップしている方には良いかもしれません。
- 最大144ページとありますが、背表紙が負けて折れてしまわないか少し心配です。
高価フォトブック>手動レイアウト
- 格安フォトブックが1000円程度なのに対し、高価フォトブックは6000円〜2万円します。高いですね。でも業者に頼むと10万円くらいいくんじゃないかと思います。
- 何百枚もの写真を1枚1枚手作業でレイアウトするのは大変です。時間をかけて作りましょう。
PhotoPresso
- キャノンの写真ストレージを主としたサービスです。その中にフォトブックサービスも含まれています。
- サイズは文庫本より一回り大きいB6サイズです。
- 写真枚数は200が上限なので、
年間フォトブックに使うには枚数を絞らなければなりません。
仕様
項目 | 内容 |
---|---|
サイズと向き | B6(18cm x 13cm、文庫本より一回り大きい)・縦 |
最大ページ数 | 204 |
1ページに何枚の写真を配置できるか | 1 |
カバーの種類 | ソフトカバー |
価格 | 6000円 |
編集・入稿方法 | ホームページ、スマホアプリ |
連携写真サービス | なし |
流し込みできるか | ○ |
顔認識して配置しているか | 不要 |
ホームページ | https://wpb.imagegateway.net/top/ |
編集画面
コメント
- ブックサイズがとても小さいです。「気軽にカバンに入れておいて、たまに見る」という使い方でしょう。
- レイアウトを見ると余白が大きいのですが、1枚1枚コメントを書いて下さい、って事なんでしょう。
- これらの特徴から、マメな女性を特にターゲットとしているのではないかと思います。
マイブック
- とにかく高価な感じのするサービスです
- 400枚入るので、
年間フォトブックのフォトブックとして使えます。 - 「アルバム部門トップの賞を5度受賞。アスカネットが製作する写真集は、世界各国のプロフォトグラファーにご利用いただいています。」ホームページより引用
仕様
項目 | 内容 |
---|---|
サイズと向き | A4縦、A4横、正方形 |
最大ページ数 | 100 |
1ページに何枚の写真を配置できるか | 4以上 |
カバーの種類 | ソフトカバー |
価格 | 22000円 |
編集・入稿方法 | Windowsアプリ、Macアプリ |
連携写真サービス | なし |
流し込みできるか | ○(ただし、1ページ1写真のみ) |
顔認識して配置しているか | たぶん× |
ホームページ | http://www.mybook.co.jp |
編集画面
コメント
- 高価ですが品質は良さそう。自由度も高そう。たぶんこれはややプロ向けのサービスのような気がします。
- A4縦+複数配置可は、
年間フォトブックのフォトブックとしては魅力的ですね(なかなかないんです)。 - 流し込みが1ページ1写真のみなのが残念です。がんばって配置しましょう。
高価フォトブック>自動レイアウト
FUJIFILM イヤーブック
- FUJIFILMはそのものズバリ「
年間フォトブック」というサービスがありますので、ここではそれを取り上げます。 - 他にもハードカバー版、ソフトカバー版、リングブック版があります。
- 写真枚数は1ページに6枚入れても300弱と、
年間フォトブックとして使うにはやや絞る必要があります。
仕様
項目 | 内容 |
---|---|
サイズと向き | A4縦、A4横 |
最大ページ数 | 48 |
1ページに何枚の写真を配置できるか | 6以上 |
カバーの種類 | ハードカバー |
価格 | 10000円 |
編集・入稿方法 | Windowsアプリ |
連携写真サービス | なし |
流し込みできるか | ◎ |
顔認識して配置しているか | ○かな? |
ホームページ | http://f-photobook.jp/commodity/year-album/ |
編集画面
コメント
- 付属アプリが完全自動レイアウトしてくれるので、あっという間にサクッと作れそうです。これは素晴らしい。特に
年間フォトブックのフォトブックでは、何百枚もの写真を1枚1枚レイアウトするのは大変なので、ありがたいですね。 - しかしハードカバーでも最大50ページというのは、慎重ですね。フォトブックに限らず本は厚いほど壊れやすくなります。2倍の100ページあれば、
年間フォトブックはコレ一択なんですが。
Apple
仕様
項目 | 内容 |
---|---|
サイズと向き | A4横、正方形 |
最大ページ数 | 100 |
1ページに何枚の写真を配置できるか | 4以上 |
カバーの種類 | ソフトカバー、ハードカバー |
価格 | 15000円 |
編集・入稿方法 | 「写真」app |
連携写真サービス | なし |
流し込みできるか | ◎ |
顔認識して配置しているか | ◎(おかしいことが多々あるので修正は必要) |
ホームページ | http://www.apple.com/jp/osx/print-products/ |
編集画面
コメント
- A4縦をサポートしていないのが残念です。
- 具体的な作り方は後述します。
- Appleは顔認識技術に力を入れているので、その辺はまあ安心です。
海外サービス「Blurb」
- Blurbは世界的にメジャーなフォトブック・サービスです。
- 同じBlurbでも使い方がいくつかあるので、それぞれ別に紹介します。
- Blurbは、価格帯としては若干安めの「高価フォトブック」になります。1万円弱です。輸送費に3000円ほどかかるのに気をつけて下さい。
- また、後述するLightroomを使う場合以外は、英語が読めないとダメです。
- 写真枚数は1000枚弱。たっぷり余裕がありますが、海外のサービスなだけに背表紙が頑丈かは買ってみないとわかりません。写真を見る限りでは丈夫そうですが。
BookWright/Blurb
仕様
項目 | 内容 |
---|---|
サイズと向き | A4縦、A4横、33x28 cm、30x30 cm |
最大ページ数 | 240 |
1ページに何枚の写真を配置できるか | 4枚以上 |
カバーの種類 | ソフトカバー、ハードカバー |
価格 | ソフトカバーが8000円、ハードカバーが10000円 |
編集・入稿方法 | Windowsアプリ、Macアプリ |
連携写真サービス | なし |
流し込みできるか | ○(ただし、1ページ1枚で流し込むだけ) |
顔認識して配置しているか | × |
ホームページ | http://www.blurb.com/bookwright |
編集画面
コメント
- 流し込みに期待したのですが、テンプレートがとても少なく写真を撮影日時に応じて流し込むだけで、イマイチでした。せめて1ページに4枚の写真を入れるテンプレートがあると良いのですが。
- 流し込みを使わないとすると何百枚もの写真を1枚1枚レイアウトするのは大変ですね。
- お値段としては国産の高価なフォトブックよりも安くなっています。
Online Photo Books/Blurb
- ホームページ上でフォトブックを作るやり方です。
仕様
項目 | 内容 |
---|---|
サイズと向き | A4縦、A4横、33x28 cm、30x30 cm |
最大ページ数 | 240 |
1ページに何枚の写真を配置できるか | 4枚以上 |
カバーの種類 | ソフトカバー、ハードカバー |
価格 | ソフトカバーが8000円、ハードカバーが10000円 |
編集・入稿方法 | ホームページ |
連携写真サービス | Instagram、Facebook、Flickr、他 |
流し込みできるか | ○(ただし、1ページ1枚で流し込むだけ) |
顔認識して配置しているか | × |
ホームページ | http://www.blurb.com/online-photo-books |
編集画面
コメント
- Facebookからインポートできるのは面白いですね。家族でグループをつくり、その中でイベントごとにアルバムを作っていくのも良いかもしれません。全員がFacebookを使ってないとダメですが・・・
- 流し込みに期待したのですが、テンプレートが1ページ1枚のみで、あとは写真を撮影日時に応じて流し込むだけで、イマイチでした。
- 流し込みを使わないとすると何百枚もの写真を1枚1枚レイアウトするのは大変ですね。
- お値段としては国産の高価なフォトブックよりも安くなっています。
Lightroom/Blurb
仕様
項目 | 内容 |
---|---|
サイズと向き | A4縦、A4横、33x28 cm、30x30 cm |
最大ページ数 | 240 |
1ページに何枚の写真を配置できるか | 4枚以上 |
カバーの種類 | ソフトカバー、ハードカバー |
価格 | ソフトカバーが8000円、ハードカバーが10000円 |
編集・入稿方法 | アプリ「Lightroom」(Windows版、Mac版、両方あり) |
連携写真サービス | Flickr、Facebook |
流し込みできるか | ○ |
顔認識して配置しているか | たぶん× |
ホームページ | http://www.blurb.com/lightroom |
編集画面
コメント
- 流し込みは1ページ4枚で流し込むができます。
- 素晴らしい!と思ったら、ページを真ん中で四分割したテンプレートしかありません。横長の本に縦長の写真を入れるときは全部チェックしなければならないです。が、流し込むことができるのは労力を考えると大きなポイントです。
- もう少しテンプレートの種類があればいいのですが・・・どうもネットを見ているとLightroomがフォトブックに弱いのは昔かららしいです。
- LightroomライブラリはFlickr、Facebookと同期できるので、上手に運用すればうまいやり方がありそうです。Googleフォトが対応したら最強タッグですね。
- お値段としては国産の高価なフォトブックよりも安くなっています。
おすすめ
我が家では、子どもが生まれてから毎年度末にフォトブックで年間フォトブックを作っています。写真枚数は600枚くらい、ページ数は200くらいです。今年で6冊目になります。
ちなみに3冊ずつ作っています。
- 我が家用
- 娘用
- 息子用
一昨年までは海外のとあるサービスを使っていたのですが、そこが閉鎖になったので、新たにフォトブックサービスを探すことになりました(ちなみに閉鎖されたサービスの中の人に「どこに乗り換えたらいいかな?」と聞いたらBlurbを勧められました)。その結果をまとめたのが本章です。
で、結局私は何を使うかというと、
他にも、
- 手軽に作りたいのであればFUJIFILM イヤーブック
- 逆に凝ったものを作りたい場合はLightroom
- とりあえず格安で作ってみたい場合は
- A4ならネットプリント・ジャパン
- A5ならシマウマ・プリント
などがオススメかなと思います。
作り方(Appleを例に)
年間フォトブックを作るには、枚数も多くなるので、あらかじめあるていど計画を立てておかなければなりません。以下で実際に年間フォトブックを作っていきます。参考になれば幸いです。
概要
- 写真を選ぶ
年間フォトブックに写真を入れる- 表紙をつくる
- イベントセクションをつくる
- 裏表紙をつくる
- 日常セクションをつくる
- 印刷を発注する
1. 写真を選ぶ
まず、写真を選びます。
枚数の目安
Macの「写真」のフォトブックの場合、ページ数は上限100ページです。したがって、1ページに写真を2〜5枚載せるとすると、1冊の年間フォトブックに載せる写真の枚数は200〜500枚くらいになります。これが上限枚数になります。
まずは、未整理の多数の写真から上限枚数になるまで年間フォトブックに載せる写真を絞り込んでいかなければなりません。
以下の例から目安をつかんでください。
1ページに写真1枚(右):
1ページに写真2枚(右):
1ページに写真5枚(左):
1ページに写真7、8枚:
我が家では、かみさんが子どもの様子をケータイで撮るのが好きなので、家族で合計すると1年間に2000枚ぐらい写真を撮ります。
2000枚から数百枚を選ぶのはかなり大変です。重いタスクです。実際、去年までは「3月31日までの年間フォトブック」を翌々月の5月のゴールデンウィークを使ってなんとか仕上げる、という感じでした。
そこで、今年は方法を変えました(あくまで我が家の場合です)。
写真のグループ共有を利用する
我が家は義父・かみさん・私・義弟の4人がスマホを使っているのですが、スマホの写真アプリに「写真をグループで共有する」機能があります。そこで、家族のグループをつくりました。これを使うと住んでいるところが離れていても、撮ったその日に写真を見ることができます。例えば「今日の運動会での娘の様子」を撮ったすぐあとにグループで共有することができるわけです。
これを利用して、今年は2000枚の中から写真を選ぶのではなく、グループ共有した写真(800枚ありました)から良い写真を選ぶことにしました。これは大変ラクでした。今までズルズルと半月ぐらいかかって選んでいたのが、片手間でも3日ほどで終わりました。そして、選ばれた400枚の写真を年間フォトブックに入れることにしました。
とにかく、何か工夫をして母数を減らしておくと良いと思います。作業がものすごくラクになります。オススメです。
笑顔がよくわかる写真を選ぶ
笑顔の写真は貴重です。たとえ2つの笑顔写真が同じシチュエーションのもの(かぶっている)でも、
- 片方を表紙に配置し、
- もう片方を中身に配置すれば、
まったく問題はありません。良い笑顔なら選ぶことをオススメします。繰り返します。笑顔重要です。
2. 年間フォトブックに写真を入れる
2.1 年間フォトブックを選ぶ
写真を選び終わったら、次に年間フォトブックのサイズを選びます。
Mac「写真」アプリの場合、年間フォトブック用のアルバムを「写真」アプリの中に用意しましょう。年間フォトブックに入れる写真をそのアルバムに全部入れて、フォトブックをつくります(1枚1枚、手作業で入れることもできますが😅 )。
上の図では以下のように操作しています。
「写真」アプリを起動→「アルバム」→「+」→「ブック」
次にサイズを選びます。我が家の場合は写真が400枚ですから、平均すると1ページ4枚。やや多めかと思い、いちばん大きいサイズを選びました。
結果的には、イベントの配置の関係などで多いときは1ページに8枚入れることも何回かありましたので、大きいサイズにして良かったと思います。逆にもっと写真枚数が少ない場合(200枚など)は小さいものでも良いと思います。
なお、ここでは正方形(「スクエア」)のフォトブックを選んでいますが、後述する理由であまりオススメできません。真ん中か右側のものを選んでおくのが無難です。
サイズ or ページ数
なお、写真枚数が少ない場合は
大きいサイズにしてページ数を少なくする
という選択肢もありますが、薄い絵本のようになってしまい、ちょっと微妙です。100ページはそんなに厚くない(1cmくらい)ので、
小さいサイズにしてページ数を多くする
方がアルバムっぽくなって良いでしょう。
ソフトカバー
なお、ソフトカバーという選択肢もあるんですが、オススメしません。大人しか手に取らないなら良いと思います。私のときは過去、
開いた
年間フォトブックの上で娘がジャンプする
という完全に想定外の被害があったので、ハードカバーにしました。総じて小さな子はアルバムの扱いが乱暴なのです。
2.2 テーマを選ぶ
Macの「写真」アプリの場合、フォトブックのサイズの次に、テーマを選びます。テーマごとに写真をどうページにレイアウトするかが違います。レイアウトは慎重に決めた方が良いです。
Macの「写真」アプリのテーマの詳細については、こちらのページを参考にして下さい。
特にこだわりがなければ横長の写真を入れやすいレイアウトを使うことをオススメします(Mac「写真」アプリなら「作品集」)。
理由は以下の通りです。
- 写真は横長がほとんど
入れにくいと左右が切れることがあり、細かい調整が必要です
他にも、以下のようなことを考慮すると良いです。
- キャプションを入れやすい
入れにくいと、これまた細かい調整が必要になります - 写真の枚数が柔軟
柔軟でない場合、先頭から仕上げていったら最後に写真が余ってしまい、最初からやり直す羽目になります(経験談)
私は・・・「シンプルショット」を選びました。
これはけっこう大変でした。理由は以下の通りです。
- 横長の写真を入れにくい
このテーマは「正方形の美しさ」が特長です。そのため、ほとんどの写真枠が正方形です。そのため「左右の端に被写体が立って向き合って何かしている」という写真を入れることができません。横長の写真枠もあることはあるのですが、少ないです。 - キャプションが入れにくい
このテーマには、キャプションを入れることのできるページレイアウトが写真2枚、3枚、6枚のものしかありません。つまり、写真4枚、5枚のイベントでキャプションを入れようとすると、前述の写真2枚、3枚のものを使って調整しなければなりません。これは大変でした。
とにかく、レイアウトはなるべく横長の写真が入り、キャプションを入れやすいものの方が良いです。
2.3 写真を仮配置する
流し込みができるサービスであれば、いちど写真をバババっと配置してしまいます。そこから微修正していく方がラクです。
Mac「写真」アプリだと、普通につくると400枚の写真は1冊のフォトブックに入りません。えー、なんじゃそりゃ。実は去年もAppleのフォトブックサービスを使ったのですが、400枚の写真をとりあえず入れる(「仮配置」)のやり方がわからず、2分冊になってしまいました。仮配置のやり方については以下のページを参照して下さい。
これ、もう少しわかりやすくして欲しいです。それとも2冊買わせる気か、Apple!?
3. 表紙をつくる
この辺からは好みの問題になってきます。以下はあくまで私のやり方です。
「中身を見たい」と思うか否かは表紙にかかっています。本屋でも、平積みされている本を手に取るかどうかは表紙で決まりますよね。まあ家族は見るとしても友人に見せるときはどうでしょう?ですから、表紙は重要です。
可能な限りワクワクさせましょう
まず、家族は表紙に自分が写っていると俄然興味がわきます。なるべく全員が入るようにするのがオススメです。
また、笑顔が目立つ写真を選ぶのがオススメです。笑顔は、見ただけで人をワクワクさせてくれる魔法です。
そのために、表紙は
- 1枚絵のものではなく、
- 複数枚の写真が載せられるもの
を選びます。これはMac「写真」アプリの場合、
表紙を選択→レイアウトを表示
するとわかります。
このテーマは3種類の表紙レイアウトが選べるようです。個人的には、なるべく複数枚の写真が載った表紙の方がオススメです。
4. イベントセクションをつくる
イベントセクションとは
これは私の造語なのですが、年間フォトブックを作る上で重要な事柄なので、この言葉を使わせて下さい。たとえば以下のようなページです。
左側のページは「結婚記念日」に関する写真だけです。これが「イベントセクション」です。これに対し右側のページは、後述しますが日常の写真で、特に関係性はありません(「日常セクション」と呼ぶことにします)。
イベントセクションは、ちょっと説明が難しいのですが、あとで見返すときに盛り上がります。家族旅行などは家族の一体感が感じられるものになりますし、行事は一年の節目を感じさせます。小さなイベントでもまとめておくと、バラバラではなくまとまりのあるメモリーとして思い出すことができるので、オススメです。
イベントセクションを作らずにただただ写真を入れた年間フォトブックを作ったこともありますが、イマイチ盛り上がりませんでした。
このようなページをつくるには、キャプションのあるページレイアウトを選びます。
そして説明を入力し、写真を配置します。以下のような感じです。
写真の配置
写真は1枚1枚配置すると大変なので、なるべく自動配置を使い、どうしても順番がおかしいところだけ直すのがオススメです。
Mac「写真」アプリを例に取ると、以下は自動配置前です。未配置の写真が下にたまっています。
自動配置後。写真が配置されました。
微調整します。時系列の順序がおかしいところを入れ替えたり、大きくしたい写真を大きいフレームに移します。
これで完了です。
微調整しなくてもそれなりのものはできますが、微調整するとそのことがよくわかります。集合写真を大きい枠に入れるだけでも、だいぶ良くなります。時間のかかる作業ですが、可能ならぜひやることをオススメします。
密度の問題
難しいのはイベントセクションにどれくらいの密度で写真をいれるか、です。
- 密度が高い
1ページにたくさん写真が載っている- 1枚1枚の写真は小さいが、
- あとで「ページが足りない」となりにくい
- 密度が低い
1ページに載っている写真の数が少ない- 1枚1枚の写真は大きい
- しかし、あとで「ページが足りない」となりやすい
前者で行く場合は、まずイベントセクションを全部つくってしまい、余ったページを後述する日常セクションに割り当てるのがオススメです。
ご覧の通り、私は前者をとりました。そして、以下でお見せしますが、日常セクションの写真を小さくしました(むしろ小さくするしかなかった、か?)。
5. 裏表紙をつくる
裏表紙は表紙ほど気合いを入れなくてよいと思います(勝負は表紙で決まってしまいますし)。日常の写真を配置します。家族全員が写っていなくても問題ありません。
6. 日常セクションをつくる
日常の写真を配置します。日常セクションは、イベントセクションと簡単に区別できるようにした方が良いでしょう。私は、ご覧の通りページの背景色を変えました。
配置はおおざっぱで大丈夫です。順番は適当でよいし、大きさも小さくてもよいでしょう。重要なのは入れようと計画したすべての写真を無事に入れ終わることです。
7. 印刷を発注する
Mac「写真」アプリの場合、いちばん右上の「ブックを購入」ボタンをクリックします。送付先住所やクレジットカードの番号などを入力し、発注を確定します。私の場合は、発注してから1週間ぐらいで実物が届きました。それを開封したときの様子が、冒頭の映像です。
おわりに
以上が(やや我流ですが)年間フォトブックのつくり方です。イベントセクションを作っておくと、「夏に海に行ったときの写真が見たい」というような、特定の思い出がすぐに引き出せるのは予想以上に良い感じで、オススメです。インドア派パパでも「家族サービスしました」感タップリ。ぜひ、つくってみて下さい。