「そして我々は、飛行機はきっと空を飛ぶと確信していた」(ライト兄弟)
今日はSurface Pro 8でオンラインホワイトボードを使いながら友人とSurfaceについて話しました。使えば使うほど皮肉なことにiPadの良さがわかる悲哀のガジェットSurface。しかしソフトウェアキーボードは意外に使える?
Surfaceはタブレットとして使いにくいです。理由は幾つかあります。
キーボードを外して平らにしなければならない
ペンで何かものを書くときは、タブレットを倒して机の上に平たく置かなければなりません。しかしキーボードはマグネットでけっこうしっかりくっついているので外しにくいです。
ペンを使おうとするとタスクバーが干渉してしまう
ただしこれは設定次第で何とかなりそうです。
自分の字が汚い
見ていると嫌な気持ちになります。これは仕方のないことではなくて、iPadのGoodNotesは書き始めや書き途中の軌跡を上手に修正して、美しい外観に仕上げてくれます。良い万年筆と良い手帳の組み合わせのように。非常に良いです。iPadが。
電源ボタンがタブレットの下側にあり、しかも押されやすいため、カバンなどに普通に入れると
ほぼ確実に電源が入ってしまう
iPadではこういうことは意識したこともなかったので、Surfaceを使えば使うほどiPadはすごいという事がわかります。
ではSurfaceの良いところは何かというと、突き詰めるとMS Officeとの相性が良いことです。
Mac版のOfficeはよくできていますが、そもそもタッチパネル式ではありません。iPad版はタッチ式ですが、Wordはレイアウトが崩れるしPowerPointは書き込みづらいです。
結局、Windows版のOfficeに書き込むのが一番便利なのです。しかしそれでも書き込む機会はほとんどなくて、PowerPointにプレゼン中に書き込むくらいです。しかしこのときもキーボードは付けているわけで、キーボードの上をまたいでペンを伸ばしておっかなびっくり書き込むことになります。
参考:Surface Pro 8でTypecoverに入るようになったSurface Penは使えるのか?
Surfaceを使えば使うほど、タブレットとしてはiPadの方がだいぶ進んでいることが明らかになっていきます。
- iPadやスマホは音楽を再生している最中に本体がスリープしても再生は止まりませんが、Windowsはブチッと止まってしまいます
- 画面が回転すると待たされたり固まったり入力できなくなることがあります
- 電池の持ちも、だいぶ違います
で製品を作っているような違いを感じます。iPadは徹底的に作り込まれていますが、SurfaceはWindowsの都合をユーザに押しつけてきます。
また大変残念なことにiPadについての書籍は山ほどあるのに、Surfaceについての書籍はほとんどありません。
しかし今日発見したのは、Surfaceのソフトウェアキーボードはけっこう使えます。キーボードを外した状態、つまりペンタブレット状態でも(工夫すれば)そこそこ便利に使うことができます。こういう工夫が楽しいですね。
育てる楽しみと言いますか、あまり期待しないようにしていると、うまくいったときに大きな喜びになると言いますか…
それになんだかんだ言って最近の私はSurfaceばかり使っています。MacBook Airが遅いから、というのもあるのですが。
MacBook Airは、オンラインミーティングソフトがメモリを馬鹿食いするwithコロナ時代なのに8GBです。足りない!(私のSurfaceは16GBなのですが、配信するとそれでも足りないと思うときがあります。最新のMacBook Proがあったらそちらに行ってしまったかもしれませんが)。
というわけで、私のSurfaceは頑張っています。もちろんこの文章もSurfaceで書いています。iPad Pro 12.9インチは最近はいつもSurfaceの外部ディスプレイ(Duet Displayアプリ経由)です。本当に。M1なのに…
(そういえばiPadでオンラインミーティングは、ウィンドウの入れ替えがすごく大変なのでダメでした。手書き画面だけ参加させるのはなかなか良いですが)