「ブログで記事を書くのが好き」
「できればたくさんの人に記事を読んでもらいたい」
「自分のノウハウを、それを必要としている人に届けたい」
…ですよね?この記事を開いてくれたということは。(親切度:ターゲットの明確化。以下の文章ではSEO対策した部分を明示しました。参考にして下さい)
みなさん、はじめまして。私は、アフィリエイトで食べていけるような「プロブロガー」というには実績不足だと思うのですが、14年間途切れることなくブログを続けてきました。書いた記事は3000本ほどになります。
ちなみに14年前というのは、ブログの最初の先駆け(Movable Type)が世に出た年です。
いやー、感動しました。
HTMLを書かなくて済む、というのは当時画期的なことだったんです。
さて、14年も使っていると鈍い私でもある程度のことがわかってきます。さらに最近『沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘—』という、大変わかりやすく本質を突いた本を読みました。これで、記事の検索順位を上げるノウハウが自分の中でまとまりました。
今回は、このノウハウを書いてみたいと思います(信頼性:著者の実績)
目次
SEO対策、5つのポイント
5つのポイントは以下の通りです。
A 集客力B 専門性C 信頼性D 網羅性E 親切度
これだけ見てもちょっと分かりにくいですよね。1つ1つ丁寧に見ていきましょう。
A「集客力」とは?
「集客って…バナナ売りじゃないんだぞ?」
「わかります、わかります(汗)」
SEO対策の集客は、出て行って売るのではなく、売れそうな場所でお店を広げて待っているイメージです。
- 記事を書くだけでは独りよがり
- 検索キーワードの探し方
- よく使われている検索キーワードの抽出
- タイトル
- 要旨
1. 記事を書くだけでは独りよがり
具体的には、(親切度:わかりやすく説明する)
「私のこの記事を検索するには、検索欄に何と入力したら良いだろう?」
ということを考えます。
例えばGoogleフォトの画像を埋め込むことについての記事を書いたら、
「この記事を検索するには、検索欄に何と入力したら良いだろう?」
ということを考えるわけです。
普通に考えると「Googleフォト 埋め込み」ですよね。
この検索キーワードをタイトルか要旨に入れるようにします。
検索キーワードを考えなくても記事は書けるのですが、それでは読者にとっての利便性を考えていないことになってしまいます。なぜなら、あなたの記事の情報を欲しい読者は、あなたの記事を見つけることができません。ちょっと手厳しいいい方をすると、独りよがりになってしまうのです。
つまり…
集客とは、あなたの記事の情報を欲しい読者が、あなたの記事を見つけることができるようにすることです。そのためには、 「こういう情報を欲しい読者なら、こういう
検索キーワードで検索するだろう」 と言うことを考え、その検索キーワードを記事のタイトルや要旨に入れます。これにより、読者が記事を見つけてくれるようになります。
まさに
「お店を広げて待っている」(親切度:「」でみやすくする)
わけです。
言い換えると(親切度:わかりやすく説明する)、読み手が必要としている情報を
「はーい、私のブログに書いてありますよー」
とアピールするのが検索キーワードです。読み手がどんな検索キーワードで検索するかを予想し、それらの検索キーワードを記事のタイトルや要旨に入れます。
2. 検索キーワードの探し方
といっても、人それぞれが違う検索キーワードで検索してくるでしょう。そんな検索キーワードのバリエーションを探すには「Googleサジェスト」(親切度:「」でみやすくする)というWebページを使います。
キーワード入力画面
結果画面
例えば「ブログ SEO」(親切度:「」でみやすくする)と入力すると以下のようなキーワードが取れます。
これらのキーワードを使って、タイトルと要旨を書きます。
(その後「ブログ SEO」ではなく「記事 SEO」にターゲットの検索キーワードを変更しました。これをGoogleサジェストにかけて出てきたキーワードは以下の通りです。
- seo対策
- 文字数
- 書き方
- ブログ
これなら全てタイトルに入れることができそうです。 )
特定のWebページがどんなキーワードで検索されているか
これを確かめるには:
で以下のように確かめることができます。
これ、超重要です!
3. 良く使われているキーワードの抽出
上に上げたキーワードの中でも、良く使われているものとそうではないものがあります。それを見分けるのがGoogleトレンドです:
これを使うと、以下のようにキーワードの使用頻度の比較ができます。
これを使って、重要なキーワードを割り出していきます。
4. タイトル
タイトルについては、以下のものを含んでいると良いです
- 明確な
ベネフィット - 頭に
感情フレーズ
そこで、この記事のタイトルは
「届け、俺の記事!ブログのたった5つのSEO対策(書き方や文字数など)」
にしました。
「届け!」
が感情フレーズです。
そして
「たった5つ」
がベネフィットです。少ない項目で済む、というわけです。
このようなタイトルにしたのは後述する専門性の検討の結果でもあります。類似ページとの差別化です。
すでに書いた記事の改善(リライト)の場合は、記事の内容にそぐう検索キーワードを探して、記事のタイトルと要旨を書き換えることになります。
5. 要旨
ブログ記事は110字の要旨を付ける事ができます。要旨を付けないと文章の先頭が自動的に切り取られます。できれば文章の先頭はターゲットの明確化(親切度)や著者の実績(信頼性)のために使いたいので、要旨をキチンと設定しましょう。
まず、まだ使っていないキーワードを確認します:
- おすすめ
- タイトル
- アクセス解析
- キーワード
- 検索順位
- 効果
- しくみ
- 有利
- ランキング
- 見出し
けっこう残っていますね。
また、感情フレーズを使うのも有効です。
これらを使って作文したのがこれです:
まずGoogleのページ評価基準を紹介し、その上で効果的・有利に検索順位・ランキングが上がるようなオススメのタイトルの決め方(記事を見つけてもらえるような
検索キーワードの選定方法)や文章の書き方(深く掘り下げる、読みやすくする)を紹介します。
要旨に加えて、残ったキーワードを記事に入れます。
力作の記事を書き上げたのに、アクセス解析を見るとページビューやアクセス数がゲンナリするほど少ない事って、ありますよね。あなたのその記事を、必要としている人に届けましょう!その手段がSEOです。SEOは、セールスの手段ではなく、情報を必要としている人に良質の記事を届ける手段なのです。
以上がSEO対策5つのポイントの1つ目「集客力」です。
B 「専門性」とは?
「専門性?なんじゃそりゃ?そもそもナントカ性という言葉は小難しくて大嫌いなんだ」
「わかります、わかります(汗)ちょっと説明させて下さい」
解説します:
専門性とは、集客した読者の探している情報を深いところまで提供しているかどうかです。他のページにも載っているような表面的な内容だと、Googleの専門性の評価は低くなります。
なお、この専門性から後の4つのポイントがGoogleの評価基準です。
専門性を高めるには、具体的には以下のようにします:
- 用語解説する
- 差別化する
- あなただけの経験談を書く
- あなただけの意見、感想を書く
1. 用語解説
「〜とは?」という用語解説のコンテンツを用意し、他のページよりもわかりやすく、オリジナルな解説をします。
これらのうち1つ目は、ここの文自体が「専門性」という言葉の解説になっていますよね。「専門性とは?」です。こんな感じにするわけです。え、ずるい?
ちなみにGoogleは「〜とは」のような語句を探し、評価します。
また、Googleは専門用語のレベル(高いほど難しい)を持っているでしょうから、難しい専門用語を駆使した記事はプラスに評価されるでしょう。逆に集客力が下がりそうですが…
2. 差別化する
差別化するとは、同じ検索キーワードで出てくる別のWebページ(「ベンチマーク先」と言います)にはない内容を書くということです。具体的には、
- 他のサイトを研究する
- 情報を忍耐強く掘り下げる
- テーマについて研究する
- ノウハウを書く
「ブログ SEO」で検索した結果が上の画像です。
1番目の候補(ブログを作ったら最初にチェックすべきブログSEOの12のポイント)
この記事は、以下のように小まめに画像を使って、とても丁寧に説明しています。
このような要点を押さえた説明がずっと続き、7000字という長文になっています。このブログがとても高く評価された理由は、
親切度:長文にもかかわらず読者が丁寧に読んでいる、読みやすくわかりやすい(Googleから見ると、ページ滞在時間が長い)網羅性:関係する情報を漏れなくまんべんに提供している
ということでしょう。
2番目の候補(SEOブログ SEOの疑問を実験で解き明かす | SEOラボ ブログ)
「実験」をウリにしていますね。このように他のページにはないコンテンツがあると、
「専門性があるね!いいね!」
と見なされて、Googleに高く評価されます。
3番目の候補(月間10,000PVのブログになるまでに学んだSEO | SEO | ひびの備忘録)
1万PV/日を達成したことを武器にしています(信頼性:著者の実績)。
また、内容はレンタルサーバーの利用から検索順位ツールの使用、記事タイトルの決め方など、網羅性が高いです。
3つの候補全て
ちゃんと検索エンジン向けに出す要旨を準備しています(親切度:わかりやすい)。スキがないですね。
3. 経験談を書く
いやあ、この時点で私は思いました。
「うわ、どれも網羅性が半端ない…ブログ全体のSEOの話だと勝ち目がないなあ。方向転換して記事のSEOに特化した方が良さそう」
というわけで、以下が「ブログ 記事 SEO」で検索した結果です。
これなら戦えそうな気がします。ちなみにここでも上位3記事は要旨を別途用意していますね。
…経験談でした!Googleは過去形の動詞の有無を見て経験談を判別しているのではないかと思います。
4. 意見・感想を書く
説明だけだと読者にとって有益な情報にはなりません。記事の書き手がどう感じたのか?良かったのか、悪かったのか、嬉しかったのか、悲しかったのか。これが読者にとって有益な情報になります。
具体的には、以下のような言葉を入れましょう。
- 良い
- 悪い
- 嬉しい
- 悲しい
- 楽しい
- 好き
- 気に入っている
- ビックリ
- 素敵
こんな言葉も良いです:
- 実は
- 意外なことに
- 驚いたことに
こんな形容詞も良いです:
- 大切な
- 重要な
- 本質的な
- 便利な
こんな名詞も良いです:
- 笑顔
- 魅力
- 残念
- 苦笑
Googleはこのような言葉を探して評価します。
C 「網羅性」とは?
「網羅性?網羅していればいいって事か?」
「は、はい…というか、あなた誰?」
先ほど網羅性の強さをまざまざと見せられましたね。解説します:
網羅性とは、ある話題の記事を書くとして、トピックを漏れなく押さえているか、ということです。GoogleはWeb全体を見ていますから、どんな話題にどんなトピックがあるか全部知っています。ですから、ある話題(例えば「ブログのSEO」)(親切度:例え話で説明)の記事に、トピックが不足している(例えば「ドメイン名の取得」)ことがわかると、Googleはその記事の評価を落とすわけです。
網羅性のポイントを押さえるには、具体的には以下のようにします。
- 漏れがないよう調査する
- 読者が他のページを探す手間を省く
1. 漏れがないよう調査する
これは専門性のベンチマーク先の調査といっしょにやってしまうのがいいでしょう。
2. 読者が他のページを探す手間を省く
これは、全て書いていると大変な時間がかかります。時間がなければ、テーマについてのリンク集と、その内容を少し紹介するのでも良いと思います。
D 「信頼性」とは?
「信頼性?情報が信頼できるかって事か?そんなのどうやって判別するんだ?」
「そこはGoogleはうまくやっているんです」
具体的には、以下のような項目を調べることでGoogleは記事の信頼性を決めています。
- 著者の社会的立場
- 運営元
- ドメイン
- 出典(信頼できる文献、機関)
- 「専門家」
先ほどの「ブログ 記事 SEO」の検索結果をもう一度見てみましょう。
1番目の記事(あなたの記事の検索順位を上昇させるSEOライティングの基礎知識)
こんにちは、LIGブログ編集部です。
と書いてあります。これが信頼性です。Googleが
「〜編集部というのだから、それなりにしっかりしたところなんだろう」
と解釈し、検索順位を上げるわけです。
3番目の記事(SEO対策|検索上位を独占するために弊社が行っている36の手順 - バズ部)
弊社が行っている36の手順 - バズ部
と書いてあります。どこかの会社の部署のようです。これをGoogleは信頼性があると解釈するわけです。
E 「親切度」とは?
「親切度はわかる。読者にフレンドリーで親切な文章になっているかどうかだな」
「あ、ありがとうございます…」
最後の5つめのポイントはわかってくれたようです。良かった。具体的には以下のような事柄です。
- 見やすくする
- 「」で囲めるところは囲む
- 文字のスタイルを変える
- 記事のはじめにターゲット読者を明確にする
- 定石や法則のような、わかりやすくまとめられた短い結論にする
- わかりやすい論理展開、例え話で難しい概念を説明
- 適切な長さ
- 見出し、目次なども使い、徹底的にわかりやすく整理する
1. 文字のスタイルを変える
本記事では以下のようにスタイルを当てています。
- 強調:オレンジ
用語:緑- 否定・ネガティブ:赤
2. ターゲットの明確化
このブログの冒頭を再掲します。
「ブログで記事を書くのが好き」 「できればたくさんの人に記事を読んでもらいたい」 「自分のノウハウを、それを必要としている人に届けたい」 …ですよね?
こんな風に、記事がターゲットとしている読者を示すわけです。
3. 定石や法則のような、わかりやすくまとめられた短い結論にする
Googleは「結論」「おわりに」といったキーワードを探して、その後に続く文章の長さも調べて、判別しているのでしょう。結論リストを持っているかもしれません。
4. わかりやすい論理展開、例え話で難しい概念を説明
以下のような論理的な接続詞を増やします。
- したがって
- だが
- にもかかわらず
- つまり
- だから
Googleはこのようなキーワードを探して判別しているのでしょう。
5. 適切な長さ
文字数と滞在時間からGoogleはその記事がちゃんと読まれたか、途中で離脱したかがわかります
6. 整理する
この記事のように目次を付けます。
また、この記事のように「5つのポイント」に整理します。
結論
良い記事を書きましょう!良い記事とは、「専門性」「網羅性」「信頼性」「親切度」の高い記事です。自分のノウハウを紹介するならトピックを絞って専門性を高め、信頼性と親切度にも配慮するのが良いでしょう。そして「検索キーワード」を予想することで「集客力」を高め、その記事を必要としている人に届けましょう。きっと喜ばれるはずです。